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2025.01.24 08:00

「足を運んでいただき」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「足を運んでいただき」の意味とは?

「足を運んでいただき」という表現は、相手がわざわざ来社・来場など、物理的に移動して訪問してくれたことに対して、「来てくれてありがとう」「お越しいただきありがとうございます」という感謝や敬意を込めた言い方です。

ビジネスの場面では、お客様や取引先が忙しい中、場所や時間を割いてこちらに来てもらうことを示唆するとき、「わざわざおいでいただいてありがとうございます」というニュアンスを、より丁寧な敬語表現で示すために用いられます。 単に「来てもらう」だけでなく、「移動する労力を負担してもらった」ことへの謝意や配慮を表すフレーズと言えるでしょう。

メールや電話、または対面で「先日は弊社まで足を運んでいただき、ありがとうございました」と述べると、訪問してくれた事実と相手への感謝を、やわらかく伝えられます。 「訪問」や「ご来社」といった表現を使うよりも、やや口語的な親しみを出しつつも、ビジネスシーンにおいて失礼のない配慮がこめられているのが特徴です。


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ビジネスシーンでの具体的な使い方

来社や現場への訪問に対するお礼

取引先が打ち合わせでこちらの会社まで来てくれた際、メールや口頭で「わざわざ足を運んでいただき、ありがとうございました」とお礼を伝えることで、相手に対して「移動の手間を取らせてしまった」という気遣いが伝わります。 「訪問してもらって当たり前」ではなく、「来ていただく」のは大変だという認識を示すことで、良好なビジネス関係の構築に役立つでしょう。

イベントやセミナーへの参加時

自社が主催するセミナーや展示会などに、顧客や協力会社が参加してくれた場合、後日フォローメールで「先日はお忙しい中、会場まで足を運んでいただき、誠にありがとうございます」と書くことがよくあります。 「参加していただきありがとうございます」よりも、「足を運んでいただき」は現場まで来てもらった点を強調し、より感謝の気持ちを表す表現です。

「足を運んでいただき」を使う際の注意点

頻度やシチュエーションを考慮する

社内の同僚が日常的に席へ立ち寄るようなケースに対して、「足を運んでいただきありがとうございます」は少々大げさに感じられるかもしれません。 「わざわざ移動する手間がある状況」で活用する表現なので、何か特別な用事で相手が赴いてくれた場合に限って使うほうが自然です。 また、タスクやアポイントの連絡だけならシンプルな「ご来社(ご来場)ありがとうございます」のほうがしっくりくる場合もあります。

砕けすぎない口調を意識する

「足を運んでいただく」は日常言葉に少し敬語を混ぜたようなニュアンスがあるため、相手やシチュエーションによっては、もう少し改まった表現を選ぶのも考えられます。 たとえば、正式な案内文やフォーマルな場面では「ご来社いただき」「ご来場いただき」「ご訪問くださり」といったフレーズを選ぶと、より落ち着いた印象を与えるでしょう。

類義語・言い換え表現

「お越しいただきありがとうございます」

もっと直接的に「来てくれてありがとう」を表す表現で、ビジネスでも定番のフレーズです。 「足を運んでいただき」よりもシンプルに「お越しいただき」を使うと、少しだけ硬さが増すかもしれませんが、ほぼ同じニュアンスを伝えられます。 メールや挨拶文など幅広く活躍するため、汎用性が高いのがメリットです。

「ご来社(ご来場)いただき、感謝申し上げます」

「ご来社」は会社やオフィスに足を運んでもらったことを明確に示す表現で、「感謝申し上げます」と結ぶことでかなりフォーマルな印象になります。 イベントやセミナー後の正式なレター、または文書中での謝辞にぴったりで、「足を運んでいただき」よりも改まった言い回しとして位置づけられます。

「わざわざお越しいただき、誠にありがとうございます」

相手が遠方からやってきたり、忙しい中で来てくれた場合に「わざわざ」という言葉を添えると、負担があったことを理解している様子が伝わり、丁寧なイメージを与えられます。 「足を運んでいただき」と同じように、相手に対する敬意と感謝の気持ちをより強調する表現です。

ビジネスでの例文

例文1:取引先訪問のお礼メール

◯◯株式会社
◯◯様

先日はお忙しい中、弊社まで足を運んでいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで新プロジェクトの方向性を具体的に詰めることができ、大変助かりました。

またお時間が許す際に、次回の打ち合わせ日程についてご相談させていただければと存じます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(署名)


この例文では「弊社まで足を運んでいただき」というフレーズを用いて、取引先がわざわざ来社してくれたことを丁寧に感謝しています。 同時に今後の打ち合わせへの話題も示し、スムーズに継続的なやり取りを誘導している点がポイントです。

例文2:イベント参加者へのお礼メール

◯◯様

先日は弊社主催のセミナーに足を運んでいただき、ありがとうございました。
当日は定員を上回るご参加をいただき、盛況のうちに終了することができました。

セミナー資料のデータをお送りいたしますので、ご覧いただき、何かご不明点などございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
今後とも、よろしくお願いいたします。

(署名)


こちらはイベント後のフォローアップとして、参加者へお礼を伝えるメールで「足を運んでいただき」を使っています。 セミナー資料を添えることで、さらに受講者の理解や質問をフォローしやすい流れとなり、主催者側の好印象を高める狙いがあります。

使い分けのポイント

フォーマル度合いと距離感を意識

社内の同僚や友人感覚の取引先なら「来てくれてありがとう」というカジュアルな表現でも充分ですが、初対面や距離がある相手、あるいはかしこまった場面では「足を運んでいただき」や「お越しいただきありがとうございます」のような敬語が好まれます。 その人との関係性や相手の好むコミュニケーションスタイルを考え、言葉選びに気を配りましょう。

シンプルにするか、状況を強調するか

「足を運んでいただき」は、相手の手間を考慮するニュアンスが強い言葉です。 もし距離が遠い、忙しい中時間を割いてくれた、など特別な負担があったとわかっている場合は、積極的に取り入れることで相手への配慮をよりアピールできます。 一方、頻繁に会っている人や近所の方だと、やや大げさになることもあるため、「ご来社いただきありがとうございます」程度で十分かもしれません。


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まとめ

「足を運んでいただき」は、ビジネスシーンで相手が来社・来場・来訪してくれたことへ、移動や時間の労力を認め、感謝する姿勢を表す表現です。 「わざわざ来てくれた」というニュアンスを含んでおり、通常の「ご来社ありがとうございます」よりも、ほんの少しカジュアルかつ親しみを持たせながら感謝を伝えられます。

ただし、使いどころを見極めることが大切で、頻繁に会う相手やあまり負担を掛けていないシーンに使うと多少大仰に感じられるかもしれません。 また、より正式な文書では「ご来社いただき誠にありがとうございます」などに置き換えてもよいでしょう。

シーンや相手との関係を考慮したうえで、「足を運んでいただき」のフレーズを適切に使えば、相手への敬意と親しみを両立させたコミュニケーションが可能となります。 イベント参加のお礼や来社後のフォローメールなど、感謝や気遣いを伝えたい場面で上手に活用してみてください。

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