2025.01.22 09:00

米国で「日本行き航空券」の検索数が倍増 円安と運賃下落で日本旅行の人気続く

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欧州行きの航空券も今年上半期にお買い得となっている。ホッパーによれば、昨年末時点の欧州行き航空運賃はここ数年で最低の水準にまで下がっており、昨年の今頃と比較して現在も6%減、平均754ドル(約11万7000円)となっている。欧州行き路線では、座席数はこの1年でわずかに減っているものの、新型コロナウイルス流行後の需要増に対応するため、ここ数年間にわたって座席数を増やしてきた結果、航空各社の収容能力は依然としてかつてないほどの高水準にある。
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今年上半期のオーストラリアとニュージーランド行きの平均航空運賃は、前年同期比6%減の1346ドル(約20万9000円)だ。だが、今年の下落幅は昨年よりは小さい。昨年は航空各社が座席数を15%増やしたことにより、運賃が前年比で22%下落した。また、米国~南米間の航空運賃は座席数が8%増えたことで、昨年より約4%安い平均685ドル(約10万6000円)となっている。

とはいえ、世界のすべての地域で航空運賃が下がっているわけではない。ホッパーによると、米国からカナダ、アフリカ、中東行きの航空運賃は昨年からほぼ横ばい。メキシコをはじめとする中米行きの運賃は約9%上昇し、平均で約469ドル(約7万3000円)になるとみらている。カリブ海方面への航空運賃も約8%上昇している。

一方、米国の国内線は1年前より割高になっている。航空各社が座席数の増加に消極的であることや、米航空機大手ボーイングと欧州航空機大手エアバスによる機材納入の遅れが響いた。例年通り、年末の繁忙期を過ぎて休暇明けの1月に入ると航空運賃は下がったものの、昨年の同時期と比較すると約12%高い水準で推移している。ホッパーは、春の終わりから夏にかけて、米国の国内線は2023年と24年の価格水準を上回ると予想している。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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