今年上半期のオーストラリアとニュージーランド行きの平均航空運賃は、前年同期比6%減の1346ドル(約20万9000円)だ。だが、今年の下落幅は昨年よりは小さい。昨年は航空各社が座席数を15%増やしたことにより、運賃が前年比で22%下落した。また、米国~南米間の航空運賃は座席数が8%増えたことで、昨年より約4%安い平均685ドル(約10万6000円)となっている。
とはいえ、世界のすべての地域で航空運賃が下がっているわけではない。ホッパーによると、米国からカナダ、アフリカ、中東行きの航空運賃は昨年からほぼ横ばい。メキシコをはじめとする中米行きの運賃は約9%上昇し、平均で約469ドル(約7万3000円)になるとみらている。カリブ海方面への航空運賃も約8%上昇している。
一方、米国の国内線は1年前より割高になっている。航空各社が座席数の増加に消極的であることや、米航空機大手ボーイングと欧州航空機大手エアバスによる機材納入の遅れが響いた。例年通り、年末の繁忙期を過ぎて休暇明けの1月に入ると航空運賃は下がったものの、昨年の同時期と比較すると約12%高い水準で推移している。ホッパーは、春の終わりから夏にかけて、米国の国内線は2023年と24年の価格水準を上回ると予想している。
(forbes.com 原文)