通常、修了時に最も経済的な見返りがあるコースは、マーケティング、ソーシャルメディア、プロジェクト管理、データ分析など、技術的なスキルや特定のビジネススキルの開発に重点を置いたものだ。
こうしたスキルの習得はこれまで、大学などの教育を通じて行われてきた。しかし、学士号や修士号を依然として高く評価する企業はある一方で、キャリアの目標達成と学士号の取得は年々無関係なものになりつつある。
実際、ここ数年、IBMのような先進的な企業では、学位取得を要件とせず、スキルベースの雇用を優先するという意識的なシフトが見られる。この新しいトレンドは非常に注目されており、米国労働省も2024年11月に、学歴ではなくスキルを重視した採用がポジティブな結果をもたらすことを強調する論文を発表し、企業が組織内でこの実践を行うためのステップ・バイ・ステップのガイドを概説した。
このことが意味するのは、これまで近寄りがたいと思われていたキャリアパスも、今ではその障壁が取り除かれたということだ。そして、最も人気のある、高収入で、影響力の大きい仕事に就くために必要なスキルを学ぶことができるオンラインコースも豊富にある。
そうしたコースの中には完全に無料のものもあれば、事前にそのプラットフォームの会員になっている場合に限り無料になるものもある。また、経済状況に応じて割引が適用されるものもあり、中には定価の90%まで費用が軽減されることもある(例えばCourseraでは、学資援助を申請するとこのような割引が適用される)。
これらのコースは投資対効果が高く、大学の教育のように3年や4年の長い年月を投資する必要や、何十万円)もの費用を負担する必要もなしに、新しいキャリアの道に挑戦することができる。大学教育よりも比較的短期間のこれらのコースによって、フリーランスとしての仕事や転職を通じて高収入を得ることが可能なのだ。