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アート

2025.01.25 12:00

東南アジアのアート界に光を当てる「ART SG」、地域の多様性を世界へ

Installation view at ART SG 2025. (C)ART SG 2025

東南アジア最大規模の国際アートフェア、アートSGが1月17~19日の3日間、シンガポールのマリーナベイ・サンズ エキスポ & コンベンションセンターで開催された。

2025年に開かれる最初のアートフェアとなったこのイベントには、ガゴシアン・ギャラリー(Gagosian)やギャラリーホワイトキューブ(White Cube)、タデウス・ロパック(Thaddaeus Ropac)をはじめ、30カ国・地域の優れたギャラリー106軒が参加。そのほかシンガポールのヨー・ワークショップ(Yeo Workshop)やフォスト・ギャラリー(FOST Gallery)、マレーシアのリチャード・コー・ファイン・アート(Richard Koh Fine Art)など、東南アジアの著名ギャラリーも出展した。

アートSGは、シンガポールをアジアの重要な文化拠点として位置づけるものだ。3度目の開催となった2025年のハイライトは、記憶、アイデンティティ、テクノロジーをテーマにキュレーションされたプレゼンテーションや、タイのアートセンター「バンコク・クンストハレ」や英デルフィナ財団をはじめとするパートナーたちとのコラボレーションなどだった。

(写真左から4番目)アートSGのディレクターであるシュイン・ヤン

(写真左から4番目)アートSGのディレクターであるシュイン・ヤン(C)ART SG

以下、アートSGのディレクターであるシュイン・ヤンに、今回のフェアについて話を聞いた。

──東南アジアの現代アートの潜在力について、どのようにお考えですか? また、コレクターたちが特に注目すべき新人、中堅のアーティストをご紹介ください。

東南アジアの現代アートには、国際的な評価を得るだけの非常に大きな潜在力があります。コレクターの関心も、世界的に高まっています。それは、アートSGのようなイベントに世界中からより多くのアート愛好家が集まるようになっていること、この地域のアーティストへの投資を検討する新たな世代のコレクターたちが増加していることにも現れています。

注目のギャラリーには、コラクリット・アルナノンチャイやアレックス・フェイス、ナウィン・ヌートンなどの作品を取り扱うバンコクのシティーシティー・ギャラリー(CityCity Gallery)、クレイ・チェンのほかレック・クルス、ニロ・イラルデ、ジョディ・タン、ウィンリン・タン、エン・トウ、イアン・ウー、ヨー・ツェー・ヤンなどの作品を紹介するシンガポールのフォスト・ギャラリーなどがあります。

そのほかにも、キュートゥリ・ギャラリー(Cuturi Gallery)、ハリダス・コンテンポラリー(Haridas Contemporary)などが挙げられます。
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編集=木内涼子

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