事情聴取を受けた保安官代理は、事故を起こした時にポルノを観ていたことを最終的に認め、解雇は避けられないと判断して自ら辞職したと、デジタルメディアの「Vice(ヴァイス)」は報じている。
この保安官代理は結局、自分で行いを認めたが、たとえ映像による証拠がなかったとしても、デジタル犯罪科学の専門家は、この保安官代理が注意散漫であった証拠を復元することができただろう。現代の犯罪科学技術を用いれば、専門家は事故の直前にスマートフォンがどのように使われていたかを明らかにする詳細なデータを復元できるのだ。
スマホに記録されたアプリの作動履歴と使用ログ
現代のスマートフォンには、アプリの作動履歴が記録されており、これによって注意散漫な運転中の事故に関する貴重な洞察を得られる。犯罪科学の分析官は、事故の前から衝突の瞬間に至るまで、ソーシャルメディアやメッセージアプリ、あるいはナビゲーションツールなどが作動していたかどうかを明らかにできる。これらの記録には、アプリの使用状況と事故の発生時刻を照らし合わせることができる正確なタイムスタンプも含まれる。例えば、もしTikTok(ティックトック)やInstagram(インスタグラム)にアクセスしていたら、動画を視聴していたか、それとも画面をスクロールしていたか、犯罪科学ツールを使えば明らかにできる可能性がある。このような情報は、ドライバーが運転に集中せずにスマートフォンに気を取られていたことを証明する有力な証拠となり得る。