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宇宙

2025.01.22 12:30

2025年は日食と月食が2回ずつ起こる 「ブラッドムーン」を観賞しよう

皆既月食(Shutterstock.com)

皆既月食(Shutterstock.com)

昨年は4月に北米で皆既日食が観測された。今年はあの壮大さに匹敵するほどの天文イベントは期待できないものの、「ブラッドムーン(血色の月)」の通称で知られる皆既月食が2回(うち1回は日本からも見られる)と、部分日食が2回ある。部分日食のほうは残念ながら日本からは見られないが、北米では日の出とともに起こり、天文ファンなら胸躍ること間違いなしの劇的な眺めになるだろう。

2025年の月食と日食について、知っておきたいことをまとめた。

1. 2022年以来の皆既月食

日時:2025年3月13~14日

2022年11月以来となる皆既月食は、北米と南米で観測できる。北米では早朝から65分間かけて、満月が地球の濃い影(本影)の中を通過し、奇妙に赤みがかった色に染まる。皆既食の間は赤黒い月の光が空を支配し、晴れていれば必見のイベントとなる。

日本と欧州では部分月食となり、日本の一部では14日の月の出の前に月食が始まって、欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」が、欧州では月食の途中で月が欠けたまま地平線に沈んでしまう「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」がそれぞれ見られる。

英イングランドのストーンヘンジ上空に昇る部分月食中の月。2019年7月16日撮影(Jeff Overs/BBC News & Current Affairs via Getty Images)

英イングランドのストーンヘンジ上空に昇る部分月食中の月。2019年7月16日撮影(Jeff Overs/BBC News & Current Affairs via Getty Images)

2. 北米で「日食の朝日」が昇る

日時:2025年3月29日

3月末には北米の東部と欧州の一部で部分日食が観測できる。米メーン州やカナダ・ケベック州などでは日の出前に日食が始まり、三日月状に欠けた朝日が昇る「日出帯食(にちしゅつたいしょく)」が見られる。地平線から2つの「角」が生える光景は、すばらしい早起きのごほうびとなるだろう。

カナダ・オンタリオ州にあるライス湖で撮影された日出帯食(Shutterstock.com)

カナダ・オンタリオ州にあるライス湖で撮影された日出帯食(Shutterstock.com)

欧州では午前中に日食が起こるが、地域によって見えかたは異なる。アイルランドのダブリンでは太陽の41%が、スコットランドのエディンバラでは40%が隠れる。なお、日本からは残念ながら見えない。
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翻訳・編集=荻原藤緒

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