11月13日に撃破されたT-90Mは、もっと変わった運命をたどった。単純な運転ミスだったようだが、このT-90Mは対戦車壕とみられる溝に沿って走っている途中、縁を乗り越えてしまい、溝の中でひっくり返った。ほどなくしてFPVドローン2機を被弾した。装甲の薄い車体腹部というめったにお目にかかれない箇所を狙える好機を捉えた、FPVドローンによるれっきとした撃破だった。
A Russhit T-90M "Breakthrough" tank just falls right into an anti tank ditch. Putsy, give up now before you imberess your country more. Not that it's possible, just saying 😏 pic.twitter.com/S6TgT4TRsc
— Reasonable Fella 🇺🇦 united 🇺🇲 (@TheReasonable66) November 13, 2024
だが、ウクライナ当局が数日後に公開した映像から、このT-90Mを撃破したのは、米国から供与されたスイッチブレード600自爆ドローン(徘徊型弾薬)だったことが明らかになっている。映像(0:02〜0:05あたり)に映り込んでいる回転翼から、この映像がFPVドローンによって至近距離から撮影されたものだったこともわかる。FPVドローンは、攻撃結果を確認したり、とどめを刺したりするためにチームで運用されるのが普通だ。このFPVドローンの場合、別のFPVドローンではなく、スイッチブレードを追尾していたもようだ。
A Russian T-90M 'Breakthrough' tank taken out by Switchblade 600 Loitering Munition operated by SBU units.
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) November 26, 2024
Broke through, again. pic.twitter.com/1hEU9GRtSP
最後に、12月27日に記録されたT-90Mは履帯を失っており、対戦車地雷を踏んだことが強く示唆される。この戦車のほかの損傷を引き起こしたのも同じ地雷だった可能性もあるし、あるいは続いて攻撃を受けた可能性もある。しかし、追加の情報はない。