2016年に学術誌Frontiers in Psychologyに掲載された論文でも、成長マインドセットは困難への耐性、学習への熱意、心理的ウェルビーイングと正の相関を示すことが裏づけられた。
ピグマリオン効果と成長マインドセットを組み合わせることで、「正の強化」のサイクルを構築できる。進歩にフォーカスすることで学習が促され、成長の妨げとなり得る完璧主義を避けられるのだ。
ピグマリオン効果は、成功への自信を強化する。そして成長マインドセットは、困難を受け入れ、失敗から学び、改善を続けるよう促す。両者が合わさって、粘り強さと自分を信じる心が生まれ、大きな成功と達成に結びつく下地となる。
2. 目標に価値を見出し、モチベーションを高める
自分がしていることの価値を認識できれば、モチベーションは格段に上がる。それはまた、他の人があなたのポテンシャルをどう考えるかにも影響する。教育心理学者のジャクリーン・エクルズは1980年代、学術誌Psychological Scienceに発表した論文で「期待価値理論」を提唱した。この理論によれば、私たちのモチベーションは以下の2つの要因の影響を受ける。
・期待値、すなわち自らの成功への自信
・価値、すなわち自分が考える成果の重み
簡単にまとめれば、私たちは目標が達成可能だと思っているとき、またその結果を心から大切に思っているとき、達成のためにいっそう努力する傾向にある。
この知見を実践的に活用するには、まず、目の前にあるタスクや目標についてじっくり考えてみよう。自分にこんなふうに問いかけるのだ。
・自分は「これを達成できる」とどれくらい強く信じているだろうか。この目標は自分にとって手が届くものだろうか?
・この目標は自分にとってどれくらい重要か。この目標をしっかり心にとどめて、プロセスを完遂できるだろうか?


