サイエンス

2025.01.22 13:00

「期待を味方につける」ピグマリオン効果を利用して成功をたぐり寄せる2つの方法

sasadai / Shutterstock

固定マインドセットをもつ人は、物事に対する自分の得手不得手を生まれつきと考える。そして失敗を恐れて、あるいは改善は見込めないと思い込んで、挑戦を避ける傾向にある。これに対して、成長マインドセットをもつ人は「これは苦手だ」と考えるのではなく、「練習して本気で取り組めばうまくなれる」と考える。このような姿勢はレジリエンス(耐性)を培うだけでなく、学習意欲や、失敗があってもそれをプロセスの一部として受け入れようとする姿勢を生み出す。
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2016年に学術誌Frontiers in Psychologyに掲載された論文でも、成長マインドセットは困難への耐性、学習への熱意、心理的ウェルビーイングと正の相関を示すことが裏づけられた。

ピグマリオン効果と成長マインドセットを組み合わせることで、「正の強化」のサイクルを構築できる。進歩にフォーカスすることで学習が促され、成長の妨げとなり得る完璧主義を避けられるのだ。

ピグマリオン効果は、成功への自信を強化する。そして成長マインドセットは、困難を受け入れ、失敗から学び、改善を続けるよう促す。両者が合わさって、粘り強さと自分を信じる心が生まれ、大きな成功と達成に結びつく下地となる。

2. 目標に価値を見出し、モチベーションを高める

自分がしていることの価値を認識できれば、モチベーションは格段に上がる。それはまた、他の人があなたのポテンシャルをどう考えるかにも影響する。
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教育心理学者のジャクリーン・エクルズは1980年代、学術誌Psychological Scienceに発表した論文で「期待価値理論」を提唱した。この理論によれば、私たちのモチベーションは以下の2つの要因の影響を受ける。

期待値、すなわち自らの成功への自信
価値、すなわち自分が考える成果の重み

簡単にまとめれば、私たちは目標が達成可能だと思っているとき、またその結果を心から大切に思っているとき、達成のためにいっそう努力する傾向にある。

この知見を実践的に活用するには、まず、目の前にあるタスクや目標についてじっくり考えてみよう。自分にこんなふうに問いかけるのだ。

・自分は「これを達成できる」とどれくらい強く信じているだろうか。この目標は自分にとって手が届くものだろうか? 

・この目標は自分にとってどれくらい重要か。この目標をしっかり心にとどめて、プロセスを完遂できるだろうか?
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翻訳=的場知之/ガリレオ

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