
組織開発や人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)は、社会人1年目から4年目までの若手社員1200人を対象に内省支援に関する意識調査を実施した。それによれば、内省支援を受けていると実感している若手社員はほぼ半数。1年目の新人の場合は約3割が「まったくしてもらえていない」と答えている。同社が行った業務支援、精神支援に関する同等の調査で、それらの支援を受けたと実感する人の割合とくらべると、やや少ない。

業務支援や精神支援と違い、内省支援は具体的に何をしたらいいのかわかりにくいのが難点だ。実際に受けた内省支援の内容は、業務や行動の振り返りサポートがいちばん多い。続いて、自分の強みや弱みを気づかせてくれること、多角的な視点でのアドバイス、課題の原因を見つけるサポート、思考を深めるためのヒアリングなどとなっている。

効果のほどはどうだろう。ALL DIFFERENTは、「やりがいを感じた」もの、「成長のために頑張ろうと思った」もの、「会社を辞めたくなった」ものの3つに絞って若手社員に聞いた。
やりがいを感じた支援は、業務や行動への振り返りサポートが突出して多かった。成長のために頑張ろうと思った支援は、自分の強みや弱みの伝達がトップ。業務や行動への振り返りサポートは2位だが、その差はわずかだ。それ以下の支援内容の順位は、上記の「実際に受けた内省支援の内容」とほぼ変わっていない。支援内容はほとんど間違っていないことを示している。
