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ヘルスケア

2025.01.21 16:45

「よく眠れてる」の約半数は睡眠不足 自覚に頼らず睡眠検査を

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よく眠れたと思っていても実際は睡眠不足だったり、睡眠不足だと思っていても実はよく眠れていたり、睡眠の質に関する自覚は実際とはけっこうズレていることがわかった。
アテネ不眠尺度(睡眠の不調をどれだけ感じているか)の点数が高いほど客観的な睡眠不足の割合は増えるものの、11点以上でも問題がない人が半数ほどいた。

アテネ不眠尺度(睡眠の不調をどれだけ感じているか)の点数が高いほど客観的な睡眠不足の割合は増えるものの、11点以上でも問題がない人が半数ほどいた。

睡眠検査、研究に関連する事業を展開するS'UIMIN(スイミン)は、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構と共同で、睡眠障害の治療を受けていない日本在住の20歳から79歳の男女421人を対象に睡眠の質の自覚について調査を行った。1人あたり1〜6晩の睡眠脳波と血中酸素飽和度の測定データを睡眠に関する質問票の回答(自覚的な睡眠評価)と照合した。すると、そのデータと医師の客観的な評価は「強く関連」していたのに対して、被験者の自覚的な睡眠の評価が乖離している場合が見られた。
睡眠に満足と答えた人にも睡眠時無呼吸が疑われる人が少なくない。

睡眠に満足と答えた人にも睡眠時無呼吸が疑われる人が少なくない。

具体的には、睡眠不足だと感じている人の66パーセントは十分に睡眠が十分にとれていて、逆に、よく眠れていると感じている人の45パーセントは睡眠不足が疑われる状態だった。またどちらのグループも、中等症以上の睡眠時無呼吸症候群のリスクがある人の割合はほとんど変わらなかった。つまり、睡眠に問題がないと思っていても、無呼吸症候群である可能性が否定できないということだ。

S'UIMINは、「自覚だけで睡眠の健康評価を十分に行うことは難しく、自宅での睡眠脳波測定に基づく睡眠データを併用し、総合的に判断することで、睡眠障害の早期発見や適切な予防、介入、治療につながると考えられます」と話している。睡眠の質が気になる人だけでなく、眠れていると思っている人も、一度、検査を受けてみてはどうだろうか。S'UIMINは、睡眠検査が受けられる全国の医療機関を紹介している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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