宇宙

2025.01.19 12:00

吸い込まれそうに魅惑的な「木星と火山衛星イオ」、NASA無人探査機撮影

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星。画像処理は市民科学者のBjörn Jónssonが担当(NASA / JPL-Caltech / SwRI / MSSS / Björn Jónsson (c) cc nc sa)

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星のさまざまな姿。画像処理は市民科学者のBrian Swiftが担当(NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Brian Swift (c) cc by)

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星のさまざまな姿。画像処理は市民科学者のBrian Swiftが担当(NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Brian Swift (c) cc by)

当初は短期間の探査ミッションとして計画されたジュノーは予想に反し、木星の激しい放射線と極限環境を驚くほど耐え抜いている。だが、ミッションは今や終焉に近づいている。2025年9月に木星の大気圏に意図的に突入させる予定なのだ。この措置により、生命を育んでいる可能性のある木星の他の衛星、特にエウロパを保護することができる。
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NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星のクローズアップ画像。画像処理は市民科学者のGerald EichstädtとThomas Thomopoulosが担当(NASA / JPL / SwRI / MSSS / Gerald Eichstädt / Thomas Thomopoulos (c) cc by)

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星のクローズアップ画像。画像処理は市民科学者のGerald EichstädtとThomas Thomopoulosが担当(NASA / JPL / SwRI / MSSS / Gerald Eichstädt / Thomas Thomopoulos (c) cc by)

エウロパは間もなく、NASAの無人探査機による調査が行われる。2024年10月に打ち上げられた探査機エウロパ・クリッパーは、エウロパの氷に覆われた表面とその下にある内部海の調査を目的とする6年間の旅に出て3カ月が過ぎた。エウロパの内部海は、地球外生命生息地の最有力候補の1つとされる。

2030年にエウロパに到着したら、エウロパ・クリッパーは50回近くのフライバイを実行し、衛星表面のマッピング、氷殻の分析、薄い大気の調査などを実施する予定だ。

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星。画像処理は市民科学者のJackie Brancが担当(NASA / SwRI / MSSS / Jackie Branc (c) cc by)

NASA探査機ジュノーが2024年12月28日に実施した68回目のフライバイ(近接通過)時に撮影した木星。画像処理は市民科学者のJackie Brancが担当(NASA / SwRI / MSSS / Jackie Branc (c) cc by)

2023年4月に打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)の木星氷衛星探査計画(JUICE)の無人探査機は、移動により時間を要するため、2031年に木星の周回軌道に投入される見通しだ。JUICEは、木星の3大氷衛星のエウロパ、ガニメデ、カリストの調査を実施する。これらの衛星は全て内部海を持つと考えられており、地球外生命体探査の主要な対象となっている。
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forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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