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経営・戦略

2025.01.17 13:00

メタとマイクロソフトが「低パフォーマンス社員」を人員削減

メタのマーク・ザッカーバーグCEO(Andrej Sokolow/picture alliance via Getty Images)

メタのマーク・ザッカーバーグCEO(Andrej Sokolow/picture alliance via Getty Images)

米メタやマイクロソフトなどのテクノロジー業界の主要プレイヤーは、現在進行中の組織再編の取り組みで「パフォーマンスが低い」と評価された従業員を対象とする、戦略的な人員削減を進めている。

メタは、ブルームバーグが入手した社内メモによれば、パフォーマンス評価を基に全従業員の約5%にあたる3600人を削減する見通しだ。CEOのマーク・ザッカーバーグは、社内に向けて「低パフォーマーを迅速に排除する」と述べている。

ソーシャルメディアの巨人である同社は今年、新たに採用する人材でこれらの従業員を置き換える計画だ。人員削減の対象となる米国内の従業員は2月10日に通知を受け取る予定で、海外の従業員はその後に通知を受ける。

一方、マイクロソフトも各部門で約1%の人員削減を計画しているとCNBCが報じた。「当社は、期待に応えられない従業員に適切な対応を取っていく」と同社の広報担当者は述べている。

ザッカーバーグは、社内向けメモで次のように述べている。「メタは、人工知能(AI)や次世代のコンピュティングの基盤としてのメガネ型デバイス、SNSの未来などの世界で最も重要なテクノロジーのいくつかを構築している。私は、この1年が非常に熾烈な年になると考えており、この会社に最高の人材が集まっていることを確実にしたい」

メタとマイクロソフトはここ数年で、大規模な人員削減を行っている。メタは、2022年に大規模な再編の一環として約1万1000人を削減し、その翌年はザッカーバーグが「効率化の年」と呼ぶ中、さらに1万人を削減した。マイクロソフトも2023年にオフィススペースを統合して1万人を削減。また、2024年初頭には、754億ドル(約11兆7200億円)を投じてアクティビジョン・ブリザードを買収したのに続き、ゲーム部門で1900人を削減し、業務の効率化と重複の解消を図った。

これらの2社のようなハイテク大手の動向は、しばしば業界の指標として機能し、人員削減や採用の凍結、コスト削減などの動きがより小規模な他の企業やスタートアップによって模倣される。これらのテクノロジー企業が行う大規模な刷新は、業界のエコシステム全体に迅速に波及し、採用や人材管理に対する企業のアプローチに影響を与えることが多い。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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