【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

北米

2025.01.18 11:00

「第2のホワイトハウス」トランプの私邸に押し寄せる防衛テックの投資家

フロリダ州パームビーチにあるマー・ア・ラゴ(Shutterstock.com)

キーガンは、このイベントでトランプが数週間前に同じ部屋で内閣の候補者を精査していたことを伝えたが、その夜にパームビーチで行われたディナーでは、ある出席者が、トランプ・ジュニアが近くのテーブルで食事をしていたことをリンクトインに投稿していた。

彼は、トランプが昨年11月の大統領選で当選する以前は、「潜在的な出資者層の半数」からの怒りを買うことを恐れてマー・ア・ラゴでのイベント開催を避けていたという。しかし、トランプが選出された今、出資者たちは「次期政権に非常に好意的になった」という。

ホワイトハウスへの裏口

トランプが1980年代に購入したマー・ア・ラゴは、かつては派手さが目立つことからパームビーチの保守的な上流階級の人々には敬遠されていた。しかし、トランプが1期目の大統領を務めて以来、この邸宅は事実上、ホワイトハウスへの裏口となり、トランプ自身もいくつかの投資家イベントに顔を出している。11月の大統領選から数週間後にアゾリア・キャピタルが開催したイベントには、次期大統領が姿を見せたと同ファンドのジェームズ・フィッシュバックCEOはフォーブスに語った。

「この場所が、目下のところ世界の中心になっていることは確かだ。私は、ここでイーロンやケネディ・ジュニア、トランプ自身と何度も話をした」とフィッシュバックは語った。「人々は、ここで大統領と重要な会話をする機会を得ているが、それは彼が初日からすぐに行動を起こせることを意味する」と彼は語った。

さらに、最も注目すべきは、これらの企業がマー・ア・ラゴでイベントを開くのがいかに容易で、スピーディーにそれを実行できるかだ。この邸宅のクラブのメンバーになるための初期費用は100万ドル(約1億5600万円)を超える場合もあるが、マーリンスパイクのイベントは、わずか数週間前に計画されたものだったという。「これこそがが米国だ。私たちは資本主義の国の一員なのだ」とキーガンは語った。

宇宙関連のVCのBalerion Space Ventures(バレリオン・スペース・ベンチャーズ)のイベントに参加する企業には、ポータブル原子炉を製造するRadiant(レイディアント)や、宇宙で核分裂エネルギーを展開しようとするSpace Nukes(スペースニュークス)が含まれる。参加者は、米国の宇宙軍やNASAの政府関係者と出会い、交流する予定だと同社の創業者でCEOのフィル・スカリーは述べた。さらに、トランプの側近やマスクのような人物に偶然出会う可能性もあるという。

トランプが20日に就任式を迎え、ワシントンD.C.に本拠を移した後も、マー・ア・ラゴが同じ魅力を保てるかどうかは不明だが、「次期大統領が、当選以来この場所から国を運営してきたことは確かだ」とキーガンは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

続きを読むには、会員登録(無料)が必要です

無料会員に登録すると、すべての記事が読み放題。
著者フォローなど便利な機能、限定プレゼントのご案内も!

会員の方はログイン

ForbesBrandVoice

人気記事