今年こそ望んでいた変化がついに起こるはずと信じ、意欲はこれまでにないほど高まっていることが多い。
読者の中には今年、多くの抱負を新たに立てた人もいるかもしれないが、持続的な変化は一夜にして起こったりはしない。やる気に満ちていたはずなのに、思ったほど早く結果が出なかったり生活に支障が出たりすると、最初に抱いた興奮は冷め始めるかもしれない。
そして年が改まってからわずか数カ月で、新年の抱負を断念することを考えたりもする。これが「抱負疲れ」の流れだ。過度に野心的な目標を達成しようとするあまり疲れを感じ、燃え尽きたりあきらめたりすることになる。
だがこれは失敗ではない。非現実的な数々の目標で自分をいじめることなく、持続可能な変化と正しい方法で抱負を立てることの難しさを浮き彫りにしているだけのことだ。
この記事では、抱負疲れに陥る2つのパターンとその対処法を紹介する。
1. 持続的な変化を得るために「すべてか無か」の考え方を改める
新年の抱負を立てるとき、多くの場合、変化を目にしたいという願望と、すぐに結果を出したいという思いが意欲をかき立てている。お腹周りを絞る、整理整頓する、副業を始めるなど、1月は生活に変化をもたらす絶好の機会だとする風潮がある。これは、現実の生活ではいろいろと起こることを考慮しないような一貫した取り組みを必要とする目標を設定することにつながる可能性がある。私たちが陥る最大の罠の1つは劇的な変化への期待だ。その際、「すべてか無か」の考え方が働く。
いきなり毎日完璧にバランスの取れた食事をする、新しく取り入れた厳格なルーティンをきっちり守る、などと決め込む。これはひどく疲れる。そして、大きな変化を起こす際に当然起こる挫折はほぼ考慮されていない。
例えば、トレーニングを1回休むと失敗したように感じ、「完璧に続けられないなら意味がないのではないか」と考えるかもしれない。これは罪悪感と落胆の連鎖を生み、すぐに燃え尽きたり、目標を完全に放棄することにつながる。