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欧州

2025.01.17 09:30

ロ派遣の北朝鮮兵3800人が損耗、だが侮れない能力 ドローン撃ち落とす高い射撃技量

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歩兵が先陣を切って戦い、大きな犠牲を出す。クルスク州での最初の攻撃で、北朝鮮軍部隊は200人超を損耗したもようだ。ロシア軍も今月、失敗した一度の攻撃で400人を失った可能性がある。北朝鮮兵には少数ながら捕虜になった者もいる。
ゼレンスキーによれば、北朝鮮兵の捕虜が非常に少ないことはロシア・北朝鮮連合軍の冷酷さを示している。「負傷した北朝鮮軍人はたいていの場合、ウクライナに対する戦争に北朝鮮が参加している証拠を消すために、ロシア軍やほかの北朝鮮軍人によって処刑されます」とゼレンスキーは語っている。
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負傷した北朝鮮兵には、戦友の手を汚さず自決する者もいる。デムチェンコは「彼らは堅忍なタイプであり、負傷すると、手榴弾のピンを抜き、それを頭に突きつけ、さよならという同じ行動をする」と書いている。

信じがたいことだが、もし並外れた射撃訓練を積んでいなければ、北朝鮮兵の損耗はもっとかさんでいた可能性がある。ろくな訓練を受けずに前線に送られているロシア軍の新兵と異なり、北朝鮮軍の歩兵は何年にもわたって戦闘訓練を受けてきた。デムチェンコは、その射撃訓練のほどは「彼らが破壊した小型ドローンの数が証明している」と指摘している。

ウクライナ軍の自爆ドローンはいまも多数の北朝鮮兵を殺害している。だが、もし北朝鮮兵がそのドローンを多数撃ち落としていなければ、死者はさらに増えていたことだろう。
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すでに人員の3分の1を失った第11軍団は、近いうちに増援が必要になるかもしれない。北朝鮮の政権が追加派兵を約束しているのかは定かでないが、そうする動機があるのは確かだ。ロシアは兵士の派遣を受けた見返りとして、北朝鮮に重要な軍事技術を提供する方向と伝えられる。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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