一方、ナトリウムは現在、岩塩(一般的な食卓塩)を加工して得られるものが大半を占める。しかし、ケイ酸塩鉱物の角閃石(かくせんせき)や沸石(ゼオライト)、ハロゲン化鉱物の氷晶石(クリオライト)など、他の鉱物にも含まれている。
カドミウムを含む鉱物は非常に珍しく、セレンカドミウム鉱、硫カドミウム鉱、菱カドミウム鉱などがこの仲間に入る。カドミウムは、閃亜鉛鉱などの硫化鉱物に含まれる亜鉛を置換することが可能で、そのためその大半は、亜鉛や銅、鉛を含む鉱石の精錬過程で回収される。
マグネシウムやチタン、アルミニウムは、燃焼すると明るい白い光を発するため、花火に明るさを加えるのに用いられる。アルミニウムとマグネシウムは、火薬との混合物の温度を上昇させる効果もある。この場合、燃焼温度は摂氏2000度近くに達する。
マグネシウムは、ドロマイトや菱苦土鉱(マグネサイト)などの、マグネシウムを含む炭酸塩鉱物に入っている。ほかにも、知名度では劣るがキーゼル石や水滑石(ブルース石)も、マグネシウムを含む鉱物だ。しかし現在では、元素としてのマグネシウムは、その大半が、海水から実質的に無尽蔵に得られる塩化マグネシウム(にがりの主成分)の電気分解によって生成されている。
アルミニウムは、地球の地殻に最も豊富に存在する金属元素であり、ボーキサイト鉱から入手できる。ボーキサイトは、地質学的には堆積岩の一種で、ギブス石、ベーム石、ダイアスポアなどの鉱物によって構成された岩石だ。長石や雲母が豊富に含まれた花崗岩が風化したことによって生成すると考えられている。
チタンは、多くの酸化鉱物に含まれている。主な供給源は、金紅石(ルチル)やチタン鉄鉱(イルメナイト)といった、地球の地殻に広く分布する鉱物だ。


