海外

2025.01.17 08:00

「自動航行する軍用艦」を開発、米新興のサロニックが780億円調達へ

Saronicの自律型水上艦艇 「Spyglass」と「Cutlass」(C)Saronic

競合から幹部を引き抜き

サロニックはまた、2人の新たな幹部の採用を1月15日に発表した。同社は、船の運行の自動化を手掛けるMerlin Lab(マリンラボ)の元財務責任者、パトリック・デプリーストをCFO(最高財務責任者)に迎え、元アンドゥリルのニック・ストーナーを成長部門に引き入れた。ストーナーはアンドゥリルの海事部門を統括していた人物だ。

サロニックに初期から投資するベンチャーキャピタリストのエラド・ギルは、防衛テックへの投資に積極的で、これまでヘルシングやアンドゥリルにも出資していた。一方、アクセルは、このセクターの投資で注目を集める最新のVCで、同社のパートナーのスティーブ・ロフリンは昨年11月、Chaos Industries(カオスインダストリーズ)への1億4500万ドル(約227億円)の投資を主導したと発表した。カオスインダストリーズは自社の製品について「高度な検知や監視、通信のソリューション」とのみ説明している企業で、その実態は謎に包まれている。

「現代の戦場はますますテクノロジーによって強化されており、米国とその同盟国への脅威が増している。従来の防衛産業にとって、この新たなパラダイムに適応することは急務だ」とロフリンは当時の声明で述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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