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2025.01.20 08:00

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」の意味とは?

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」は、「自分または自社の対応や成果に不十分なところが多かったかもしれない」と相手に伝え、あらかじめ謝意や謙虚な姿勢を示す表現です。

ビジネスの場面では、プレゼンやプロジェクトが一段落した際、取引先への納品やイベント運営などが終了した後などで「こちらの対応に不十分な部分があったかもしれない」と感じる場合に、改まった場面でよく使われます。 単なる「すみませんでした」だけではなく、「まだ足りない部分があった」という自覚を示しつつ、相手への配慮や反省を表すことで、今後の関係を円滑に保ちたい意図を伝えられるわけです。

同じような状況で「至らない点」という表現を使うケースは多々ありますが、「至らぬ点も多々あったかと存じますが」とすることで、謙虚な姿勢をさらに強調できます。 「存じますが」は「〜と思いますが」と丁寧に言い換えた表現であり、相手への深い敬意を伴う言葉となっています。


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なぜビジネスシーンで使われるのか

相手への配慮や謙虚さを示すため

ビジネスでは、仕事の成果や対応に対して「自分は完璧だ」と思われるより、足りないところを認め、相手からのフィードバックや協力を得る姿勢が重要です。 「至らぬ点も多々あったかと存じますが」と述べることで、「まだ完璧ではないかもしれないので、ご意見をもらいたい」「次に活かしたいので、教えてほしい」という謙虚な気持ちが伝わります。 特に取引先や顧客、上司への報告・連絡・相談の場面では、相手の立場を尊重し、慎重な言い回しが望まれます。

今後の改善やリレーション向上に繋げるため

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」というフレーズを使うことで、「今回の成果や対応には反省点もあるが、それを糧に次回はもっと良くしたい」という前向きな姿勢を示せます。 「完璧でした」というアピールよりも、「足りない部分を認め、改善していく意欲がある」ほうが、相手の信頼を得やすいケースも多いからです。 顧客や取引先との関係を長期的に構築したいときには、こうした表現が効果的な一面もあります。

ビジネスシーンでの具体的な使い方

納品後やプロジェクト終了後の振り返り

プロジェクトが終了し、取引先や顧客に成果物を納品した後、報告メールやミーティングで総括を行う際に「至らぬ点も多々あったかと存じますが、ご指摘や改善点がありましたら、ぜひお聞かせください」という形で使えます。 そうすることで、相手に対し「不満や要望があれば共有してほしい」という意図を柔らかく伝えられ、次のプロジェクトや取引の向上に繋げられるでしょう。

イベントやセミナー後のアンケート依頼

会社や組織の主催するイベントやセミナー後に、アンケートや意見収集をしたいとき、「本日はご参加いただきありがとうございました。至らぬ点も多々あったかと存じますが、改善に向けて皆さまのご感想をお聞かせいただければ幸いです」とメールなどで連絡を入れます。 相手からのフィードバックを取りやすくする言い回しで、イベントの改善やリピーター獲得にも役立ちます。

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」を使う際の注意点

具体的な改善意欲を示す

このフレーズだけだと「謝罪」や「不足感」の表明に留まってしまう可能性があります。 ビジネスでは、問題点があったと認めたうえで、具体的に何をどう改善するのかまで伝えると、相手に信頼感を与えられます。 「至らぬ点も多々あったかと存じますが、今後は◯◯の体制を強化し、改めてご満足いただけるよう努力いたします」といった具合に、改善策や意向をセットで話すとよいでしょう。

自社や自分自身ばかり卑下しすぎない

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」を頻繁に使いすぎると、相手に「いつも至らない点がある会社(人)」というイメージを与えかねません。 また、あまりに謙りすぎると、「本当に実力が低いのか?」と誤解される可能性もあります。 必要な場面で適度に使用し、過剰なマイナス印象を回避するバランスを図るのが望ましいです。

類義語・言い換え表現

「拙い点も多々あったかと存じますが」

「拙い(つたない)」は「未熟で巧みでない」状態を意味する言葉。 「至らぬ点も多々あったかと存じますが」に近い意味合いで、自身の仕事や対応を十分ではないと認める際に使います。 ただし、「拙い」はやや古風な言葉なので、ビジネスでの文面によっては響きが硬く感じられることがあります。

「不足している部分もあったかと思いますが」

こちらは「至らぬ点」をもう少しフランクな形に言い換えたものです。 「不足」「不十分」と言うことで、「まだ満たされていない部分がある」という趣旨を相手に伝えつつ、謝罪や謙虚さをアピールできます。 フォーマル度では「至らぬ点」のほうがやや上になります。

「不行き届きな点が多々あったかと存じますが」

「不行き届き」は「細かいところまで配慮できていない」などの意味合いで、サービス業や接客業など、人と接する業務でよく使われます。 「行き届いた対応ができなかった」という文脈で、あえて表現を変えたい場合に使いやすい表現です。

ビジネスでの例文

例文1:プレゼンテーション後のフォローアップメール

本日はプレゼンテーションにご参加いただき、誠にありがとうございました。
至らぬ点も多々あったかと存じますが、今後より分かりやすい資料作成と説明を心がけて参ります。
ご不明な点やご要望がございましたら、いつでもお知らせください。


この例文では、「至らぬ点も多々あったかと存じますが」を使い、プレゼンの出来に対する謙虚さと、改善意欲を同時に示しています。 相手に対して「意見があればどうぞ」とも伝えており、コミュニケーションを継続させる狙いがあります。

例文2:顧客アンケートのお願い

先日は弊社主催のセミナーにご参加くださり、誠にありがとうございます。
当日の進行に至らぬ点も多々あったかと存じますが、より良い運営を目指すために、皆さまのご意見やご感想をお伺いしたく存じます。
添付のアンケートフォームにご協力いただけますと幸いです。


こちらの例文は、セミナー後のフィードバックを求める際に使用しています。 「至らぬ点」があったかもしれないと認めつつ、今後のサービス向上につなげる態度を明確に出すフレーズです。

使い分けのポイント

謝罪や反省の気持ちを相手に伝える場面でのみ使う

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」は、一定の反省や謝罪感情を含む言葉です。 そのため、仕事の成果に満足しているケースや、失敗が特になかったケースで無理に使うと不自然です。 「もっと良くできる部分があったかもしれません」と思われる場面でこそ、このフレーズが自然な効果を発揮します。

状況によっては具体的な改善策を併記する

「謝罪や反省だけで終わると、結局どう改善されるのか分からない」という懸念を相手に与える恐れがあります。 必要に応じて「具体的に何をどう変えるのか」も加えると、相手は「なるほど、同じミスを繰り返さない考えがあるのだな」と安心できます。 特にクレーム対応や次回プロジェクトへの改善ポイントを示す場面で意識するとよいでしょう。


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まとめ

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」は、ビジネス上で謙虚さや反省の意を示しながら相手へ感謝や謝意を伝える表現です。 主に納品後やイベント後、プロジェクトの終了時など、「完成度は上げられたかもしれない」と感じる場面で使われることが多く、相手に対して「足りない部分があったと思うが、今後に活かしたい」という姿勢を示せます。 ただし、単に謝罪や自己否定の意味合いだけで使ってしまうと、「何がいけなかったのか」「どう改善するのか」が不明確になりかねません。

相手が求めているのは、問題を認識したうえで「次にどう対応するか」の姿勢であり、「至らぬ点も多々あったかと存じますが、今後は◯◯を強化し、より良いサービスを提供していきたい」という形で、改善策や方針を添えるとより効果的です。 ビジネスコミュニケーションにおいては、成功・失敗問わずに「次の一手」をどう打つかが重要となります。

「至らぬ点も多々あったかと存じますが」というフレーズを場面に合わせて使いながら、建設的なフィードバックを得たり、今後に向けた発展的な姿勢を示したりするのが大切と言えるでしょう。

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