専用のモバイルアプリからマイクの指向性、サウンドのブースト強度を分類した「A〜D」まで4つのレベルが選べる。アプリはインターフェースのデザインがシンプルで洗練されているが、モバイルアプリの扱いに慣れないシニアユーザーのため、ハードウェアリモンを付属するモデルも展開する。フレームはデザインがスクウェア型とラウンド型、リムの大小が異なる4種類。それぞれにバーガンディとブラックの2色がある。もちろん度付きのレンズも選べる。同社のスタッフは「補聴器を付けることに抵抗感のある、軽度・中程度の難聴を持つユーザーにスタイリッシュなNuance Audioを試してほしい」と話す。
同社は欧州の会社だが、本機を医療機器として展開するために、まずは市場規模が大きく認証の取得が比較的容易な米国から発売を先行する。時期は2025年の第1四半期を見込む。同社のスタッフは「日本などアジア市場への展開についても興味がある。今回のCES出展を通じて、いくつか良い商談もできた」と語る。若い頃からポータブルオーディオで音楽やラジオを聴いてきた筆者と同年代のミドル・シニア層の中には、そろそろ生活の中で音の聞こえに衰えを感じる方々もいるはずだ。昨年秋にはAppleのAirPods Proがヒアリング補助機能をアップデートにより追加した。今後、デジタルガジェットの扱いに慣れているユーザーの興味を引くNuance Audioのようなヒアリング補助付きのアイウェア製品は大きく成長するかもしれない。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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