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2025.01.15 11:30

海外ハードウェア企業の最先端トレンドは「インクルーシブ」CES 2025レポート

視覚障がい者のためのヘッドセット「.lumen Glasses」イメージングセンサーと触覚センサーにより、視覚障がいを持つ方々が安全に歩行できるようにサポートする

Lotus Ringは専用の充電器、LotusスイッチカバーはUSBケーブルでバッテリーをチャージする。どちらのデバイスも1回1時間程度のチャージで満充電になる。年間に必要な充電回数は3回ほど。Patel氏は「誰にでも使いやすい、インクルーシヴなデザインと体験を徹底的に優先した」と語る。リングとスイッチカーバ3個を同梱するセットが349ドル(約5.5万円)で販売中だ。リングとスイッチカバーはそれぞれ1個単位で買い足して、ペアリング設定の手間をかけなくてもすぐに使える。

スタイリッシュな眼鏡型補聴器はRay-Ban Metaの姉妹機

最後に紹介する企業はスタートアップではないが、とてもユニークなアイウェア型補聴器「Nuance Audio」を展開するフランスのEssliorLuxottica(エシロールルクスオティカ)だ。

EssliorLuxotticaのスタイリッシュなアイウェア型補聴器「Nuance Audio」

EssliorLuxotticaのスタイリッシュなアイウェア型補聴器「Nuance Audio」

同社はフランスの光学機器メーカーのエシロールと、イタリアのアイウェアメーカーであるルックスオティカが2018年に経営を統合して設立された。ルックスオティカはRay-BanにOakley、Vogue Eyewearなど人気ブランドのアイウェアをデザインしている。MetaのスマートグラスであるRay-Ban Metaのデザインも同社が手がけていることから、エシロールルクスオティカがCESのベネチアン・エキスポに出展したブースではRay-Ban Metaの体験スペースが設けられていた。

Nuance Audioは、Ray-Ban Metaと雰囲気もよく似たスタイリッシュなフレームを採用するスマートグラスだ。Ray-Ban Metaは生成AI搭載のスマートグラスだが、Nuance Audioは軽度・中程度の難聴を持つユーザーの聞こえをサポートする“ヒアリンググラス”である点が大きく違う。
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編集=安井克至

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