4. Z世代の意見を尊重しつつ、マイクロマネジメントは避ける
「Z世代は自律的に仕事をするのが好きで、自分の考えを聞いてもらうことで成長する」とモーガン。「そのためトップダウンのアプローチはZ世代には通じない。可能であれば、意思決定の過程にZ世代を参加させてみたらどうか。タスクを指示するのではなく、『あなたならどうアプローチするか』と見解を求めてみるといい」と助言している。「明確な目標を設定し、そこから先は信頼して任せる。フィードバックをするときは、修正ではなく、協力の形で行うこと。責任を押し付けるのではなく、サポートされていると感じられるようにする。信頼とモチベーションを高めるために、『あなたの知見がこのプレゼンを大きく変えた』など具体的に彼らの取り組みを認めるといい」
コミュニケーションの壁を破る鍵は
Z世代は、自分たちが怠け者でやる気に欠け、気難しく、頼りにならないという固定観念で見られていることに腹を立てている。また、彼らの価値観やキャリアに対するニーズは、既存の世代とは異なるのだと受け止められるどころか、上の世代よりも劣っているとみなされている。Z世代を専門とする調査会社dcdxの創業者で最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ロスによれば、Z世代はプロ意識を重視していないわけではない。ただ、Z世代は譲歩し合い、自分たちが雇用主に対して払っている敬意と同じレベルの敬意を受けることを望んでいるのだという。
もしかすると、そこにコミュニケーションの壁を破る鍵があるかもしれない。つまり、雇用主、ベテラン従業員、そして若い従業員の歩み寄りが必要だということだ。
(forbes.com 原文)


