1. 職場用語は使わない
文字通りだ。モーガンは「シナジー(相乗効果)」や「万全の準備をする(ducks in a row)」といった類の表現は無意味だと指摘し、省くことを提案。「信じてほしい。Z世代はその手の表現にうんざりしている(それはZ世代だけではない)」と述べている。「飾り気のない率直なコミュニケーションは皆の時間を無駄にせず、職場がぎくしゃくすることもない」とモーガンは説明。「『確認して折り返す』と言う代わりに『明日、この件について話し合おう』と言える。また『チャット(chat)』の代わりに『タッチベース(touch base)』という言葉を使ったり、『延期する(postpone)』ではなく『この件は保留しよう(Let’s table this)』と言ったりするのはどうか」と例を挙げる。
また、バズワードの使用はZ世代にとって「企業人のコスプレ」のように感じられ、特にさまざまな文化的背景の人が集まっているチームの場合、不必要な障壁を生み出すという。受け取った人がなぞなぞのように解読する必要がないよう、メッセージは簡潔なものにするようモーガンはアドバイスする。
2. 人間的な面を見せる
「Z世代は、洗練された見かけより誠実さを重視する」とモーガンは言う。「メールやチャットツールの向こう側に本物の人間がいることを思い出させるために、コミュニケーションには常に人間味を加えることを心がけたい。『期待通りの仕事ぶりだ』よりも『やあ、素晴らしいレポートだったよ!』など、場合によっては会話調の言葉を使うといい」モーガンはこうした対応を 「画面の向こうにいる相手を認識する」と表現。「生産的な1週間になっていることと思います」といった短く誠実な切り出し方のほうが、「本日の業務終了までにレポートを提出してください」という文章よりも効果があるという。
誰もロボットと話したいとは思っていないのだから、そうした振る舞いにならないようモーガンは注意を促す。「リアルであることは、過度に共有したりくだけすぎたりすることではない」とも語る。「Z世代の努力を認め、本音で語り、けじめをつけることでバランスをとってほしい」


