ログインしたアカウントで作成した動画や、プライバシー設定でダウンロードを許可している動画を保存するにあたって最も簡単な方法は、デスクトップPCを使用することだ。
TikTokの動画は、デスクトップPC上で右クリックして、「動画をダウンロード」を選択することで、.mp4ファイルとしてダウンロードできる(このオプションが表示されない場合は、動画の作成者がダウンロードを許可していない可能性がある)。
モバイルで保存する場合は、TikTokで動画を表示し、画面右下にある共有ボタンをタップ後、「動画を保存」をタップすれば、メールにファイルを添付して送信したり、端末にローカル保存するなどの方法で動画を保存することができる。
デスクトップでもモバイルでも、TikTokから直接ダウンロードする場合は、一度に1つしか動画を保存できない。しかし、サードパーティーのサービスを使えば、同時に複数の動画を保存できる。ソフトウェア会社Repurpose.ioは、クリエイターがTikTokアプリで動画を作成後、複数のプラットフォームで動画を一括公開することを可能にしている。このソフトには、アカウントにログインして作られたすべての動画をグーグルドライブにダウンロードするオプションがあり、クリエイターは自分の作品をすべてローカルに保存することができる。
また、myfaveTTと呼ばれるChrome拡張機能を使うと、ユーザーが「いいね」をしたり、お気に入りに登録した動画をすべて.mp4ファイルにエクスポートし、アプリ内で作成したようにフォルダに分類しておくことができる。
現在のところ、TikTok禁止令は1月19日に施行される予定となっている。バイデン大統領は昨年4月、プライバシーや中国との関係に対する議員たちの懸念が高まったことを受け、TikTok禁止法に署名した。
約1億7000万人の米国人が利用中のTikTokのアプリがどのように禁止されるのかは不明だが、ユーザーのスマホから突然消えることにはならない見通しだ。ニューヨーク・タイムズは、アップルやグーグルなどのアプリストアの運営者は、TikTokのアップデートを提供し続けた場合に罰則を科されると予想している。そのため、アプリは時間の経過とともに劣化し、利用できなくなる。
禁止を回避するために、アプリの位置情報を米国以外に変更する対策も考えられるが、この措置が役立つかどうかはわからない。位置情報を無効にしたり変更しても、アプリが端末の他の要素を使って位置を特定することは避けられないと考えられる。しかし、VPNを使用してローカルIPアドレスを変更すれば、回避できる可能性が高い。
(forbes.com 原文)