防衛テックの急成長
世界の地政学的な緊張を背景に、2025年は防衛テックの急成長が見込まれている。イスラエルは長年、実戦での使用によって防衛テックの強固な基盤を築いてきた。SNCは昨年、160社以上を掲載したイスラエル初の『防衛テック・ランドスケープマップ(Defense Tech landscape map)』を発表した。ハッソンによると、間もなく約300社を掲載した最新版を発表する予定という。イスラエルには、イノベーションの必要性が技術革新を促し、戦争での経験が商業的成功につながった分野がもう1つある。それは、ヘルステックだ。「戦場や病院では、トラウマやメンタルヘルスなどの分野で素晴らしい技術が応用されている」とハッソンは指摘した。
例えば、イスラエルのシーバ・メディカル・センターに勤務する精神科医は、大規模言語モデル(LLM)を基盤としたプラットフォームのLiv(リヴ)を開発した。このアプリケーションはスタートアップによって商業化され、精神科医の生産性向上と世界的な人員不足のソリューションになることが期待されている。
ハッソンは、2025年にはシード投資が活発化し、質の高い起業家が良いアイデアと良いチームを作って再び事業を立ち上げるケースが増え、それに伴って投資マネーも流入すると述べている。「イスラエルとって、テクノロジーセクターは国の基盤となる分野だ」とハッソンは語った。
(forbes.com 原文)