この調査で明らかになったのは驚くべきことだった。経済的な自由や豊かさを感じるためには、平均的な米国人は50万ドル(約7900万円)以上の年収が必要であると答えており、経済的に快適に暮らすためには、18万6000ドル(約2931万円)が必要であると答えているのだ。
興味深いことに、この調査の結果によると、現在の収入が多ければ多いほど、より多くのお金が必要だと感じていることが分かった。また、快適に暮らすために必要な収入の上限を最も高く設定している層は、Z世代と黒人であり、それぞれ20万ドル(約3200万円)と28万2000ドル(約4444万円)であることも明らかになった。
この数字は目を見張るような高さに見えるかもしれないが、インフレや生活費の高騰を踏まえて、これらの給与目標を考えることが重要である、と報告書は指摘している。Bankrateによると、18万6000ドルの給与は、次のような購買力を持っている。
・1980年5月の4万8444ドルと同等
・1990年5月の7万6516ドルと同等
・2000年5月の10万1567ドルと同等
・2010年5月の12万9211ドルと同等
従って、米国人にとって「ゆとりのある給与」という目標が高くなっているのは当然である。したがって、2025年に最低でも18万6000ドルを稼ぐことが現実的に可能な仕事やキャリアパスは何か、ということが問題となる。