突出部北端のポグレブキに進撃したブラッドレーは、装甲車両の乗員が、上空をドローンが飛び交うのもお構いなしに、開けた場所での接近戦を挑んだという点で例外的だった。
乗員はしばらく運に恵まれていたものの、やがてそれも尽きた。ロシア軍第34独立自動車化狙撃旅団のドローンが重量約30tのブラッドレーに向けて擲弾を投下し、車両の上に設けられた対ドローンネットをぎりぎりかわして命中した。擲弾の爆発によってブラッドレーは機関砲を損傷したようだ。ロシアの別の軍事ブロガーは、攻撃を受けてブラッドレーは「遁走した」と書いている。
95th Paratroopers Marder1A3 engaging russian positions in Pogrebki before getting RPG'd on the frontal plate.
— imi (m) (@moklasen) January 10, 2025
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正確なところがどうなのかは判断が難しいが、いずれにせよ、主な分析グループがポグレブキを両軍が支配を争う「グレーゾーン」のままにしている点には留意しておきたい。この評価は、昨年11月にロシア軍の海軍歩兵旅団がこの村のウクライナ軍部隊を初めて攻撃して以来、変わっていない。
ポグレブキで2カ月にわたって小競り合いを繰り返してきた結果、ロシア軍は2個大隊の大半を失った。1個大隊は通常400人規模だ。現在の戦闘による損害がそれよりも小さいと考える理由はない。
「戦争とはこういうものだ」と、イザヤ書を引いた軍事ブロガーは諦念したように記している。
(forbes.com 原文)