リーダーシップ

2025.01.15 11:00

「上司の削減」が進む米国、メンター不在の職場でZ世代を待つ危機

Giulio_Fornasar / Shutterstock

・リーダーに不可欠なスキルを養う:コミュニケーションや対立の解消、意思決定にフォーカスしたコーチングプログラムは、Z世代の管理職(や、前述した個人貢献者)が必要とするソフトスキルの獲得に役立つ。

・組織がはらむ複雑な問題に道筋をつける:プロフェッショナルなコーチングは、意思決定やコラボレーション、個人のパフォーマンスといったテーマに関して方向性を示してくれる。これらはいずれも、フラット化が進む組織の中で、自律性をもって働くために不可欠な要素だ。

・セルフリーダーシップをもって変化に対応する:人間を動かす「オペレーティングシステム」を理解することは、確かな結果を得るために必要なソフトスキルだ。自分に課された業務をどう進めるかという問題と、管理職不在の状況でどう自分を導いていくかという問題は、まったく別のものだからだ。

今後のZ世代に求められるもの

Z世代にとって、2025年の職場は、チャンスと課題が混じり合ったものになるだろう。ただし、どちらかというと課題の方が多く、それがチャンスの芽を摘む状況になる可能性もある。「仕事の未来」にとって、エンゲージメントとパフォーマンスが欠かせない一部となるのであれば、働き手と企業はどちらも、新たなスキルに今すぐアクセスする必要がある。

セルフリーダーシップの重要性は今、かつてないほど高まっている。AI時代に入って、この傾向が続くことは間違いない。Z世代の働き手や雇用主は、コーチングとスキル構築に集中的に取り組むことで、管理職の廃止で生じた間隙を埋め、未来の仕事の在り方に対応する体制を整えられるはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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