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スポーツ

2025.01.12 09:00

米スポーツのスポンサー収入が過去最高を記録、大谷選手とMLBがけん引

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(Conor P. Fitzgerald / Shutterstock.com)

MLBとNHLは、NFLやNBAのように全国メディアと大型契約を結んでおらず、ローカルのスポーツ局を運営するダイヤモンド・スポーツ・グループ(最近メインストリート・スポーツ・グループに社名を変更)が苦戦する中でもう1つの重要な収入源が不確実になっていることから、スポンサーシップの拡大は特に重要だ。フォーブスの推計では、データが入手可能な直近のシーズンにおいて、チームが契約した広告およびスポンサーシップが総収入に占める割合は、NHLが8.9%、MLBが8.1%であったのに対し、NBAは7.6%、NFLは7.4%だった。

MLBに関しては、SponsorUnitedのリンチは右肩上がりの成長が続くとは考えていない。「ジャージパッチ(ユニフォーム袖の広告)を2年間販売する計画があり、ダグアウトやフィールド上のサイネージも目にするようになった。これは以前はなかったものだ」とリンチ。「それはユニコーンのようなもので、毎年見られるとは限らない」

それでもリンチは今後のスポンサーシップについては楽観的にとらえている。ユーチューバーのローガン・ポールの飲料会社「プライム・ハイドレーション」のような業界のリーダーに挑戦する企業の存在により、ベライゾンが30都市でスーパーボウルのファン向けのイベントを開催したように、巨額の資金を投じている既存企業はさらに積極的に、そして異なる考えを持つようになっている。海外市場は、NFLのインターナショナル・シリーズのようなイベントのおかげで新たなチャンスを手にしている。一方、多くのオーナーの交代や、差はあるものの機関投資家の登場は各チームに優先順位の再考を促している。

「確かに、評価額の大きなプライベートエクイティが参入してくれば、事業のあらゆる分野に目を向けて、どうすればもっと効率的になるか、もうけを増やして最終的に新しい価値を引き出すにはどうしたらいいか、と考えるだろう」とリンチは言う。「スポンサーシップは、チケット販売やホスピタリティ事業ほど勝敗に左右されない分野の1つだ。 というのも多くの場合、長期契約であり、チームが試合に勝たなくてもビジネスが成功する可能性があるからだ」とも指摘する。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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