北米

2025.01.10 13:00

衛星が捉えた米ロスの山火事、「壊滅的な被害」が明らかに

ロサンゼルス、パリセーズとイートンの空撮。2025年1月9日撮影(Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)

ロサンゼルス、パリセーズとイートンの空撮。2025年1月9日撮影(Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)

米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事は、あわせて5か所のおよそ110平方キロメートルに広がっていると報じられている。衛星写真によって、その壊滅的な被害の状況が明らかになっている。
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コロラド州に拠点を置く宇宙テクノロジー企業Maxar Technologies(マクサー・テクノロジーズ)は、ロサンゼルスの被害を受けた地域の、火災の発生前と発生後の画像を公開している。それらの画像は、人々に過酷な現実を突きつけるもので、炎が地域全体を飲み込み、家屋や商業施設、学校などの焼け跡だけが広がっている現地の状況をまざまざと浮かび上がらせている。

カリフォルニア州のアルタデナ・ドライブ沿い。火災が発生している住宅と近隣地域。マクスター・テクノロジーズの衛星画像(2025 Maxar Technologies)

カリフォルニア州のアルタデナ・ドライブ沿い。火災が発生している住宅と近隣地域。マクスター・テクノロジーズの衛星画像。2025年1月8日撮影(2025 Maxar Technologies)

火災に襲われる前のカリフォルニア州のアルタデナ・ドライブ沿い。マクスター・テクノロジーズの衛星画像(2025 Maxar Technologies)

火災に襲われる前のカリフォルニア州のアルタデナ・ドライブ沿い。マクスター・テクノロジーズの衛星画像。2025年1月6日撮影(2025 Maxar Technologies)

火災で破壊されたカリフォルニア州のアルタデナ。マクスター・テクノロジーズの衛星画像。2025年1月8日撮影(2025 Maxar Technologies)

火災で破壊されたカリフォルニア州のアルタデナ。マクスター・テクノロジーズの衛星画像。2025年1月8日撮影(2025 Maxar Technologies)

7日に相次いで発生したこの山火事は、乾燥した南カリフォルニアの気候と「サンタアナ風」と呼ばれる強風によって勢いを増し、少なくとも5人の命を奪い、焼失面積の合計は100平方キロメートルを超え、数千の建物を破壊している。その中には、1929年に新聞王のウィリアム・ランドルフ・ハーストが建てた歴史的建造物などが含まれている。報道によると、ロサンゼルス郡では約18万人が避難命令を受けている。
9日朝には、一部地域で風速約96キロの突風が予想されているが、消防士らは高級住宅地パシフィック・パリセーズのほか、イートン地区やハリウッドヒルズのサンセット地区などで火災との戦いを続けている。

ロサンゼルス、パリセーズとイートンの空撮。2025年1月9日撮影(Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)

ロサンゼルス、パリセーズとイートンの空撮。2025年1月9日撮影(Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)

山火事の影響で大気汚染が深刻化しており、住民らは屋内に留まり、窓やドア、通気口をすべて閉め、外出する際にはマスクを着用するよう勧告されている。また、多くの住民が停電に直面している。
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forbes.com 原文

編集=上田裕資

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