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2025.01.10 15:00

CESに現れた「AIロボットガールフレンド」、お値段2800万円

CES technology trade fair in Las Vegas(Christoph Dernbach/picture alliance via Getty Images)

CES technology trade fair in Las Vegas(Christoph Dernbach/picture alliance via Getty Images)

米ラスベガスで開催中のテクノロジー見本市「CES」の会場で、米国のロボット関連企業が映画『her/世界でひとつの彼女』の世界を連想させる「ロボットガールフレンド」をお披露目した。人工知能(AI)を搭載したこのロボットの最上位モデルの価格は、17万5000ドル(約2800万円)とされている。
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Realbotix(リアルボティクス)は、ブランドのセールス担当者を務めるロボットから高齢者向けのコンパニオンロボット、人々の孤独を癒やすロマンチックなパートナー役のロボットまで、さまざまな用途に使用可能なAIロボットを開発している。

同社のロボットの価格は、テーブルに置いて使用する頭と肩だけの「話すバスト」モデルが1万2000ドル(約190万円)で、「アリア」と呼ばれる本物の人間に似せた最上位モデルが17万5000ドル(約2770万円)だ。さらに、解体してスーツケースに入れて持ち運びが可能なミッドレンジモデルが15万ドル(約2370万円)で販売されている。

Realbotixのアンドリュー・キゲルCEOは、同社の究極の目標が、人間そっくりのロボットを作ることだと述べている。また、すでにリリース済みのモデルは男性と女性のどちらにも設定可能で、歴史上の人物や有名人を再現することも可能だと主張している。
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しかし、CESの会場で筆者が実際に目にしたRealbotixのロボットは、話す際の口元のぎこちなさや、不自然な手足の動き、さらに遠くを見るような「空虚な視線」が気になる仕上がりで、「人間そっくり」のクオリティには、まだ程遠いと思えるものだった。

それでもキゲルはアリアのクオリティに自信を持っており、「私たちは、見た目に関しては世界で最もリアルなロボットを生み出したと考えています」と語った。

彼はまた、人々がロボットとの感情的な絆を深め、恋愛のパートナーとして扱うようになる可能性もあると主張しており、アリアが性的な玩具ではない点を強調しつつも、「従来のロボットよりも親密な会話が可能です」と語った。

キゲルによると、アリアの目には外部を認識するためのカメラが搭載されており、話している相手や視界にある物体を識別できるという。また、そのルックスに飽きた場合は、顔を交換することも可能だ。

「当社のロボットの顔は、5秒以内に取り外しが可能です。さらに、身体のパーツもモジュール化されており、分解して別の顔を取り付けて新たなキャラクターを作り出すことができるのです」とキゲルは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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