大企業トップなどエグゼクティブへのマンツーマンのみならず、2021年5月からは一般向けに「世界最高の話し方の学校」も開校。菅・前首相を特別講師に招くなどで話題を呼んだ。最新書籍『なぜか好かれる「人前での話し方」: 「堂々と話せる人」になると一生、得する!』も好調だ。
ここでは同書から、「伝説の家庭教師」が開陳する秘技の一部を以下、転載で紹介する。
大切な言葉の前にフラッグを立てる方法:「ここがポイント!」
とにかく、だらだらしゃべりが多い日本人。情報が多すぎて、何がポイントかが伝わらない話を、「なるほど、ここが大切なんだ!」とあっという間にわかってもらう「魔法の言葉」があります。
どちらも同じことを言っていますが、じつは(2)のほうが相手の記憶に残りやすい話し方です。
(1)のように急ぎ足でポイントを話されると、あっという間に情報が流れてしまいます。あとで「あれ? 何だったっけ」となりやすいのです。
カギは「私はこれから大切なことを言いますから、ここからは頭の中の録音スイッチをオンにしてね」と、事前に「警告」する言葉を入れることです。
「ここ注目ね」と「フラッグ(旗)となる言葉」を先に立てることで、そのあとの話を注意深く聞いてもらえるようになります。
「フラッグ言葉」のあと、重要なポイントを話す前に、2秒ほどの「間」を入れて話すと、さらに効果的です。
「フラッグ言葉」には、次のようなものがあります。
「ここからが一番重要ですよ」
そう知らせてあげることで、聞き手の耳はピンと立ち、頭の中にノートとペンを用意してくれるようになるのです。