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リーダーシップ

2025.01.24 15:15

「させていただく」をやめよう。1000+人の社長を教えたスピーチコーチの戦略

Getty Images

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岡本純子。「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチにして、コミュニケーション戦略研究家である。これまでに1000人を超える社長や企業幹部に、秘伝のコミュニケーションノウハウを伝授。その劇的な話し方の改善ぶりと実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、引く手数多の大好評を博すカリスマだ。

大企業トップなどエグゼクティブへのマンツーマンのみならず、2021年5月からは一般向けに「世界最高の話し方の学校」も開校。菅・前首相を特別講師に招くなどで話題を呼んだ。最新書籍『なぜか好かれる「人前での話し方」: 「堂々と話せる人」になると一生、得する!』も好調だ。

ここでは同書から、「伝説の家庭教師」が開陳する秘技の一部を以下、転載で紹介する。


大切な言葉の前にフラッグを立てる方法:「ここがポイント!」

とにかく、だらだらしゃべりが多い日本人。

情報が多すぎて、何がポイントかが伝わらない話を、「なるほど、ここが大切なんだ!」とあっという間にわかってもらう「魔法の言葉」があります。

(1) 私は教育、福祉、そして経済対策に力を入れたいと考えています。

(2)私が力を入れる施策は3つあります。

ひとつめが教育、2つめが福祉、そして3つめが経済対策です。

どちらも同じことを言っていますが、じつは(2)のほうが相手の記憶に残りやすい話し方です。

(1)のように急ぎ足でポイントを話されると、あっという間に情報が流れてしまいます。あとで「あれ? 何だったっけ」となりやすいのです。

カギは「私はこれから大切なことを言いますから、ここからは頭の中の録音スイッチをオンにしてね」と、事前に「警告」する言葉を入れることです。

「ここ注目ね」と「フラッグ(旗)となる言葉」を先に立てることで、そのあとの話を注意深く聞いてもらえるようになります。

「フラッグ言葉」のあと、重要なポイントを話す前に、2秒ほどの「間」を入れて話すと、さらに効果的です。

「フラッグ言葉」には、次のようなものがあります。

ー本日、ぜひ持ち帰っていただきたいポイント。(間)それは‥‥‥

ーここからがポイントです。(間)

ー本日の大切なキーワードは、(間)

ーポイント(結論)は3つあります。(間)

ーちょっと考えてみてください。(間)

ー想像してみてください。(間)

「ここからが一番重要ですよ」

そう知らせてあげることで、聞き手の耳はピンと立ち、頭の中にノートとペンを用意してくれるようになるのです。
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