また、今回LPとして半分くらいは、北海道から沖縄までの地域企業に入っていただいています。彼らのニーズとしては、地域で頑張る人を応援したい一方で、自分たちと関われそうな会社を紹介してくれるような仲間が欲しいというところにあった。地域企業と取引ができて、かつ地域を馬鹿にしない、狩場として見ていない人を我々の目で見てくださいということだったんです。
投資をしてアーリー・ミドルのプロダクトが出来上がっている起業家を地域に連れてくると、地域の起業家の先輩になります。先輩起業家がいなくて、ポジショントークをするような支援機関しかいないような地域の解決策として、地域でもっとやらないといけないんじゃないかと思わせてくれる先輩起業家が来る。これを話したことで、「面白いね」「そういうのがないとダメだよね」といろんな人が出資を決めてくださいました。
教えてVC 地域を巻き込むメディアの作り方
福留:メディアの作り方を聞きたいです。商工会議所や青年会議所、ニュービジネス協議会などいろんな団体に入っていますが、興味は持っていただけるものの、常に想起してもらうためにはずっと新聞に載らないといけなかったりするんですよね。
どうやって巻き込むメディアを作れるのかなと思っています。
山田:(セトフラが連携しているジャーナリスト堀潤さん主宰の)8Bitnewsの誘致です。このスタジオがすごく良くないですか?僕らがもし2人でやっていたら、規模は知れていると思います。特に地域の方々は「その程度のYouTubeで流れるんでしょ」くらいにしかならないと思いますが、このスタジオに来てもらったり、映像を見てもらうだけでだいぶイメージが変わるんですよね。地域にこのスタジオを作るのはいいなと思います。
藤田:フルコミットする。自分がベンチャーキャピタリストであることを忘れて、地域のスタジオで半年から1年は発信し続ける。僕たちもまだメディアを始めて半年くらいですが、私財を投げ打ってフルコミットしてみて、全てをかけてやるのはモメンタムが大きいと思いました。ぎゅっと死ぬ気でやって発信すると、その後はボーナスタイムになりそうな感じがしますね。
福留:地域メディアを作るヒントをいただきました。
スパークルは東北で活動をしていますが、東北だけではなく全ての地域、地方のために活動をしていくという気概を持ってやっています。現に東北以外の投資先もありますし、東北以外の会社との取引やお付き合いも増えているので、何か地域を変えたいと思っているあなた、あるいは地域のためにもっと会社を大きくしたいと思っている経営者の皆さんに知ってもらえたらと思います。
特定の地域や地方をなんとかしたいという思いは、実は思い切って広く地域や地方を捉えることで形になっていくのかもしれない。スパークルの挑戦は東北の地から始まり、全国の地方・地域の希望となるロールモデルを目指している。震災の復興から、新たなステージへ。地域発地域着のアプローチは共通の課題解決に向けた新たな循環経済を生み出す可能性を秘めており、その鍵を握るのが地域に根ざしたスタートアップやアトツギの力なのだろう。
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