国内

2025.01.10 13:30

みずほが注目する、テック系スタートアップ2社:日本の企業家ランキング

〈みずほ〉賞に選出されたFastLabel代表取締役CEOの鈴木健史(写真左)とCellid代表取締役CEOの白神 賢 (同右)

DeepTech部門|Cellid

白神 賢 代表取締役CEO

設立|2016年10月
資本金|32.9億円(資本剰余金含む)
事業内容|次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を主軸に事業を展開。ARグラス用ディスプレイでは、独自の光学シミュレーション技術と生産技術で、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さ、鮮明な画像、ウェイブガイドで世界最大級の広視野角を実現。現実世界とデジタル世界の融合を促進し、より人間に身近で段違いに便利な情報ツールの実現を目指している。
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DeepTech部門で選出したCellid(セリッド)は、次世代のARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンを開発しています。コンピュータ、スマートフォンとインターフェイスのトレンドが変遷するなか、直近では、米国のメタが生成AIをスマートグラスに搭載、グーグルがメガネで画像認識し生成AIと会話するビジョンを公開するなど、さまざまなユースケースが発表されています。その需要に押されるかたちで、ARグラスの実用化への機運がますます高まっています。

同社の製品では、AIとナノテクノロジーを用いた独自の設計技術により、高解像度・高視野角の映像を実現しています。その技術優位性に加えて、光学や半導体製造のパートナーとバリューチェーンを構築し、製造プロセスを含めた全体設計ができることも、強みのひとつといえるでしょう。

さらに同社の成長の源となるのが、白神 賢代表取締役CEOのチャレンジ精神、高い専門性、そして卓越したリーダーシップでしょう。自らの専門性をもって優秀な技術者集団をけん引するとともに、ビジネス面でも戦略的に打ち手を講じている姿は見事です。子どものころに思い描いていたような近未来社会の実現を支える企業として、今後ますます広範な領域で活躍されることを期待しています。
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〈みずほ〉は今後も両社のような、産業をアップデートし、次代を担うリーディング・カンパニーのビジネスパートナーとして、ともに日本の経済・社会の発展に貢献していきます。


大櫃直人|みずほフィナンシャルグループ みずほ銀行 エグゼクティブアドバイザー


1988年、現 みずほ銀行入行。本部法人営業、営業店長などを経て、2016年イノベーション企業支援部長、18年執行役員、22年常務執行役員、24年4月より現職。年間1000社(1日平均4,5社)以上の経営者と面談し、企業の成長支援をライフワークとして、日本の将来産業の育成に挑戦している。

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