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リーダーシップ

2025.01.20 14:00

年間ではなく、計画は「私・私たち・世界」の3次元で目標設定してみる

Jozef Micic / Shutterstock

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四半期ごとの「アラインメント・プランニング」は、一歩下がって熟考し、重点事項の軌道修正を図る、かけがえのない機会をリーダーに与えるものだ。

率いるチームの人数が5人であろうと500人であろうと、リーダーが直面する課題は時間の管理にとどまらない。自身、そして周囲にとって真に意義ある事柄を確実に前進させるために、気力と注意力を活用することが肝心だ。もう1つ大事なのは、この点に関して、チームに属する各メンバーの認識の方向性を一致させる(アラインさせる)ことだ。さらに、3カ月単位で検討と計画立案を行う方が、年次計画よりも管理がしやすく、現実的だ。

このアラインメント・プランニングで重要なのが、「Me(私)」「We(私たち)」「World(世界)」という3次元(3D)の座標軸を設定する「Lead in 3D(3次元視点の目標設定)」フレームワークだ。このフレームワークを用いることは、意識の高いリーダーが最も重視する成果に、自身の時間や注意力、気力の投入先を一致させるのに役立つ。

さらに、時間やエネルギーの投入先は、責任を明確にしつつ、進捗状況を追跡するために、6つの「Spheres of Impact(影響領域)」に分類される。

このモデルによって、目的重視のアプローチによるチームの統率が可能になり、Win-Win-Winの状況を生み出すことができる。つまり、やるべきことを増やすことなく、より多くの成果を出せるということだ!

以下では、こうした3次元の座標軸を盛り込んだフレームワークを、四半期ごとの計画プロセスに組み込むための方法を簡潔に説明していこう。無料のテンプレートを使いたい場合は、こちらからダウンロードできる。

ステップ1:今、自身がエネルギーを注いでいる先を意識する

プロセス全体の出発点となるのは、「意識すること」だ。先ほど触れた6つの影響領域はそれぞれ、自分の時間や気力、注意力を投入する主要な領域を表している。

具体的には、「Self(自己)」「Friends and Family(友人と家族)」「Job(仕事)」「Workplace(職場)」「Community(地域社会)」「Money(お金)」の6つだ。

少し時間をとって、改めて考えてみてほしい。あなたが現在、重点的に時間やエネルギーを投入しているのはどの領域だろうか? 多くの関心を向けている領域はどれだろうか? 逆に、無視している領域はどれだろうか?

このステップ1の目的は、判断を下すことではなく、気づきを得ることだ。今の自分が時間やエネルギーを注いでいる先を洗い出してみると、そこにパターンが浮かび上がってくるはずだ。

仕事に多くのエネルギーを注入している一方で、自身の心身の健康や親しい人との関係がなおざりになっている場合もあるだろう。あるいは、集中的に金銭を投じている事柄が、より広い視野で見た自身の目標と一致していないこともあるかもしれない。こうした点を意識することが、意図を持った変化の礎となる。
次ページ > 「3次元の座標軸」における目標を明確にする

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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