2000年生まれの彼らは、ビーチハウス「グリーンルーム」で9人の男性たちの恋愛模様を描いた本作中に見事両思いとなり、番組終了後には2人で同棲生活をスタート。2人の日常を配信するYouTubeチャンネルは登録者数67万人を超え、多くのファンを魅了し続けている。
そんな2人が、10代の若者たちと多様性について語り合う番組『虹クロ』(NHK Eテレ、1月7日放送)にゲスト出演する。番組でメンターを務める井手上漠らとともに10代の悩みに寄り添い、自身の経験を交えながらアドバイスした。その収録現場で、2人に話を聞いた。
2人の人生を変えた出会い
「gayの人たちを集めた恋愛リアリティショーがNetflixから配信されるらしい」gay当事者である筆者が、その話をgayの友人から聞いたのは2024年6月頃だったと思う。そして、7月にいざ配信が始まると『ボーイフレンド』の話題はgayコミュニティを超え、SNSをはじめさまざまな場で耳にするようになった。その盛り上がりは国内に留まらず、海外にも広がっている。「最近、香港に行った際には現地の人たちからも『(ボーイフレンドを)観ました』と声をかけられました」とシュン。ダイは「出演後しばらくして、その反響の大きさを実感しました」と振り返る。
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出演当時大学生だったダイは、元々恋愛リアリティショーが大好きでいつか出演してみたいと思っていた。出演する人たちは皆、なにか突出した才能や個性を持っているのだろう、とも。そんな人たちが集まる場であれば、きっと面白い出会いや学びがある━━そう直感し、迷わず出演を決めたという。
「自分が会ったことのないタイプの人と出会うのが好き。日常の中でも、他の人から影響を受けてハッと気付かされる、そういった瞬間が好きなんです」
その直感は見事に当たり、最愛の人とも出会うことになった。
「シュンは僕にはできないことができて、それを毎回尊敬の気持ちで見ていました。そういう小さな感動が重なって、気づいたら大きな存在になっていたんです。それから、シュンと今一緒にいられる自分を誇らしく思えるようになりました。これまで苦しい時期もあったけど、諦めずに頑張り続けたからシュンと出会えたんだって」
シュンも、ダイとの出会いが人生を大きく変えたという。
「自律、安定、希望。この3つをくれたのがダイです。作曲家やDJとして活動してきたけれど、地に足がつかず先のことなんて全然考えられなかった。でもダイに出会って、自分がちゃんとした“人間”になれたと思っています。死ぬときに隣にいてほしい人、それがダイ。外見じゃなくて、もっと深いところで好きになった人です」(シュン)