まず、サムスン製のスマートフォンが手元にあれば、「Quick Remote」というモードが自動的にテレビを認識し、リモコンモードとして機能する。
しかし、より目を引くのは、対応するSamsung Galaxy Watchを使った操作だ。この場合ウォッチの加速度センサーが手の動きを感知し、画面上のメニューを移動できる。さらに、人差し指と親指をつまむ動作で画面上の項目を選択できる。
操作を取り消したい場合は、手を握りこぶしにするだけで戻ることが可能だ。ホーム画面に戻りたいときは、握りこぶしを2回作ればよい。
ウォッチがこれを可能にしているのは、手首の動きを読み取り、対応する信号をテレビに送信できる仕組みがあるからだ。
この点はApple Watchのダブルタップ機能にも似ているが、アップルの場合はウォッチ自体の画面操作が目的だ。サムスンでは、テレビというまったく別のデバイスを制御するために用いられているところが興味深く、斬新なアプローチだといえる。
この新機能はまだ一般に使える状態ではない。まずは2025年発売のテレビシリーズと、Galaxy Watch 4以降のモデルに対応する予定であり、その後、過去のテレビにも順次対応するとされている。
サムスンによれば、同社はテレビ市場で18年間にわたって世界トップのシェアを維持している。CESのUnpackedイベントでは、反射を抑えたミニLEDスクリーンや、95インチの超高輝度OLEDスクリーン、100インチ超のQLEDスクリーンなどが披露された。
とはいえ、こうした大きなディスプレイの発表以上に、小さな発表が魅力的に映ることもある。もしこうしたニュースに関心がないなら、引き続きソファのクッションの下を探す方法に戻ってもよいだろう。
(forbes.com 原文)