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2025.01.07 10:00

【米国株ウォッチ】ナスダック上場の理想汽車、競争激しい中国市場での勝ち目は?

Cheng Xin/Getty Images

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中国の新興EV最大手である理想汽車(リ・オート)は、2024年12月に前年同月比16.2%増の5万8513台を販売した。これは前月比では20%の増加となる。通年の納車台数は50万台強となり、同社にとっての新記録を達成した。しかし、理想汽車の成長率は主要ライバル2社の後塵を拝している。2024年12月における上海蔚来汽車(ニオ)の販売台数は、前年同月比73%増の3万1138台で、もう1つのライバル企業である小鵬汽車(シャオペン)は、同82%増の3万6695台だった。

理想汽車は明確な成長要因について言及していないものの、同社のラインナップの中で最も手頃な価格のモデルであるLi L6が、全体の販売台数の増加に貢献していることは間違いないだろう。2024年4月に発売されたLi L6の価格は約25万人民元(約538万円)だ。

これとは別に、理想汽車は自律走行システムの改良も進めており、これも販売台数の増加に貢献している。同社は、市街地と高速道路の両方の自動運転機能を統合する自動運転システムのOTA(Over-the-air)アップデートを2025年1月に提供すると発表した。さらに、大手EVメーカーのテスラとBYDによる価格競争は、他のメーカーにもより大きな割引を提供するよう促している。例えば、理想汽車は2024年11月末に新たなプロモーションを発表し、3年間金利ゼロの融資プログラムを提供するという。

米国時間1月3日現在、米国に上場する理想汽車の株価は約24ドルで、2024年度における市場予想収益の約1.2倍に相当する。市場予想によれば、収益は2024年に約18%、2025年に約33%拡大する見込みであり、それを考えれば、この倍率は割高ではない。これに対し、EVの雄であるテスラは、収益がほぼ横ばいになる可能性が高いにもかかわらず、2024年度における予想収益の約13倍で取引されている。

しかし、理想汽車には逆風が吹いていることも確かだ。中国のEV市場は競争が激しく、100以上のブランドが市場シェアを争っているため、平均販売価格と利益率が圧迫されている。また、プレミアムモデル(Li L7、Li L8、Li L9)の販売台数が減少する一方で、低価格のLi L6の販売が増加し、これが平均販売価格の下落につながっている。さらに、ガソリンレンジエクステンダーを搭載していない初の純EVモデルであるLi Megaは、期待には全く応えていない。理想汽車は当初、2024年に新しい純EVモデルを発売する予定だったが、この計画は2025年での発売に延期されている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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