代わり映えのない履歴書
同じ職務に就いていた他の人と同じような履歴書に見えることを避けるのも重要だ。例えば、単に「チームを管理した」と書く代わりに、「10人のチームを率いて売上目標を20%上回った」と書いたり、「ソーシャルメディアのアカウントを担当した」と書く代わりに、「的を絞ったコンテンツ戦略によってソーシャルメディアのエンゲージメントを35%向上させた」と書いたりしよう。そうすることで、あなたが応募企業に利益をもたらすだけの能力があることを示すことができる。
決まり文句を多用する
リクルーターや採用担当者は、1つの求人広告に対して何十通、何百通もの履歴書を受け取り、目を通すことになる。もしあなたの履歴書が使い古された言葉で埋め尽くされていたら、彼らの注意を引くことはできないだろう。また、決まり文句は、具体的な事例や実績がない場合に使う「穴埋め」コンテンツとみなされることもある。「問題解決能力がある」、「細部にこだわる」など、具体的な事例を示すことなく、プロフェッショナルな環境でどのようにその資質を発揮したかを主張するのは避けよう。採用担当者は、あなたのスキルだけでなく、その証明としての成果を見たいのだ。
Indeed.comによると、採用担当者が履歴書を見る時間は平均6~7秒で、中には自動履歴書スキャンシステムを使って素早く履歴書を確認する企業もある。そのため、詩的な履歴書にするのではなく、履歴書に含まれるそれぞれの要素を改善することに集中すべきだ。
見た目ばかり重視する
視覚的に魅力的な履歴書は注目を集めることができるが、過剰なデザイン要素は逆に内容を散漫にし、採用担当者があなたの資質を評価するのを難しくしてしまう。大胆な色、グラフィック、フォント、フォーマットも混乱を招き、プロらしくない印象を与えるだろう。また、多くの企業では採用管理システム(ATS)を使って、人間が履歴書を見る前にキーワードで履歴書をスキャンしているため、複雑なレイアウトや画像、非標準的なフォントなど、過剰なデザインの履歴書を使うとシステムに認識されず、読まれる前に不採用になってしまう可能性もある。
履歴書のデザインではなく、あなたの実績やスキルを目立たせるようにしよう。シンプルでクリーンなデザインを心がけるのが良いだろう。Arial、Calibri、Times New Romanなどのプロフェッショナルなフォントを使用し、見やすいレイアウトを心がけよう。
また、アクセントカラーを1色だけ使うことで読者の注意を引くこともできる。また、ATSのスキャンに合格するために、必ずプレーンテキストを使うようにしよう。
転職市場の競争が激化する中、履歴書は面接を勝ち抜き、採用担当者、採用マネージャー、あるいは将来の雇用主に強い印象を残すための切符となる。本稿で紹介した履歴書を作成する際によくある5つのミスを避けることで、候補者としてのあなた自身を真に反映した履歴書を作成することができるだろう。
履歴書は単なる経歴の要約ではなく、自分のスキルや実績、可能性をアピールするツールであることを肝に銘じよう。また、あなたがその職務にフィットしていることをアピールするために、応募する職務ごとに履歴書をカスタマイズする必要がある。
洗練された履歴書を手にすることで、夢の仕事に一歩近づくことができるだろう。
(forbes.com原文)