「街には嫌な感じの静寂が漂っています」とウクライナ人ボランティアのデニス・フリストウは、エストニアのアナリストであるWarTranslatedが紹介・翻訳している投稿で語っている。「嵐の前の静けさです」
"There is an unpleasant silence in the city... the calm before the storm." - volunteer Denys Khrystov, call sign "Dutchman," showed what the hometown of "Shchedryk"(Carol of the Bells) - Pokrovsk, Donetsk region - looked like on Christmas Day.
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) December 26, 2024
The city is wounded, but holding… pic.twitter.com/5JVB2UAZTj
ポクロウシク方面のウクライナ軍守備隊ははるかに規模が小さい。おそらく、各最大2000人規模の12個足らずの旅団だ。だが、ここへきて彼らはきわめて重要な支援を得ようとしている。
ウクライナ軍の最新旅団のひとつである陸軍第155独立機械化旅団が、ドイツ設計のレオパルト2戦車やフランス製のカエサル自走榴弾砲を引っ提げてポクロウシク近郊に配備され始めたという証拠がある。第155機械化旅団は最近までフランスとポーランドで訓練を行っていた。
Leopard 2A4 tanks and crews from Ukraine's 155th Mechanized Brigade have arrived to the vicinity of Pokrovsk, Donetsk Oblast. #UkrainianArmy https://t.co/6375sra6SE
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) December 23, 2024
ロシア軍は現在、ロシア西部からウクライナ南部まで、1300km近くにおよぶ戦線の各方面で攻撃を行っている。ロシア西部クルスク州での攻撃にはそれ独自の目的があるが、ほかの方面の攻撃はどれも、来るポクロウシク戦と緩やかに関連していると言えるかもしれない。
ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は、ポクロウシクの南側にいるロシア軍部隊が前進を図っているのは市の南側に防御線を形成するためだと分析している。この新たな防御線ができれば、そのさらに南にいるウクライナ軍部隊は、ポクロウシクを増援したり市の攻囲を解いたりするのを阻まれるおそれがある。