ジャンヌ・カルマン:世界で最も長生きした人物
122歳まで生き、年齢が確認できる世界最高齢の人物となったフランスのジャンヌ・カルマンの日常は、次のようなものだった。介護施設のスタッフに頼んで、毎朝6時45分に起こしてもらい、1日をお祈りで始める。ヒジ掛け椅子に座り、ステレオのヘッドフォンを装着して軽い運動をする。彼女のルーティンは、手足の曲げ伸ばし運動だ。朝食には、ミルク入りコーヒーとラスクを食べるのがお決まりだった。シャワーを浴びる代わりに、フランネルの布を使って自分で体を拭いた。朝食を済ませると、その食器を昼食前に自分で洗った。牛肉の煮込みが好物で、煮魚はあまり好まなかった。毎食デザートを楽しみ、用意されるあっさりした料理よりも、揚げ物や辛い料理の方が好きだとたびたび語った。
毎日自分でフルーツサラダを作り、たいていはバナナとオレンジを使った。また、チョコレートが特に好きで、多い時には1週間に2ポンド(約900g)も食べた。食事の後には、小さなグラスでポートワインを飲み、タバコを吸った。
午後は、2時間ほど肘掛け椅子で昼寝をした後、介護施設の隣人たちを訪ね、ラジオで聞いた最新ニュースについて話した。夕方には簡単な夕食をとり、自室に戻ると、音楽を聴いて過ごした。視力が弱く読書が困難だったためだ。そして1日の終わりに、タバコをもう1本吸って、夜10時に就寝した。
バイオレット・ブラウン:117年の長寿の秘訣
117歳まで生きたバイオレット・ブラウンは、ジャマイカで初めて認定されたセンテナリアンだ。6人の子どもがおり、うち4人が、彼女の死の時点で存命だった(前述したジャンヌ・カルマンは、子どもが1人だけだった)。さまざまなものを食べたが、鶏肉、豚肉、ラム酒は避けていた。ジャマイカ紙『ザ・グリーナー』のインタビューで、「私はそれらを口にしない」とコメントしている。
また、1日に3個の卵を食べ、うち2個を生で食べる習慣が長生きの秘訣だ、と本人は考えていた。
ジョージ・ジョンソン:112歳まで生きた米国人男性
ほとんどの栄養士が恐れをなすような食生活をしながら、112歳まで生きた米国人がいる。カリフォルニア州リッチモンドに住んでいたスーパーセンテナリアン(110歳以上の人)で、一時は同州で最高齢の人物となったジョージ・ジョンソンだ。朝食には毎日ソーセージとワッフルを食べ、時には昼食や夕食にも食べた。それでも、コレステロールによって健康を害することはなかった。2006年に肺炎で死去したが、肺以外、特に悪いところはなかったという。
(forbes.com 原文)