愛情に満ちた親は本能的に子どもの安全や健康、幸せを優先する。そのため、配偶者が同じようにしなければ、修復不可能な亀裂が生じる可能性がある。逆にともに親であるとの一体感を示し、子どもの人生に積極的に関わると、夫婦の絆が深まるばかりの支え合う家庭環境となる。
3. 相手に対して支配的
自分の意志を相手に押し付けたり、相手の自由を制限したり、相手を操ったりするような支配的な行動は、結婚生活で3番目に有害な行動とされている。実際、支配的で自身に関心がないのだと思われると、結婚生活の満足度の低下につながることが調査で示されている。そのような支配的な行為には以下のようなものがある。
・常に配偶者を批判したり責めたりする
・配偶者を友人や家族、大好きな趣味や関心事から遠ざける
・過度の嫉妬を示す
・配偶者に熟考する時間を与えることなく決断を迫る
支配することは、人間の基本的欲求である自律心の一部だ。専門誌『ジャーナル・オブ・ファミリーセラピー』に掲載された2016年の研究によると、この欲求が満たされない場合、人間関係への不満や対立の激化につながることが多いという。
支配的な行動は配偶者の心身の幸福を害するだけでなく、健全な関係に必要な尊敬の念も損なう。支配される側は時間と共に恨みを募らせ、自尊心が低下し、逃避願望が強まることになる。
このような有害なパターンを認識して対処することで、より深い愛情関係と尊重への道が開ける可能性がある。感謝の時間を共有する、子育てのアプローチを一致させる、個人の自主性を促すなど、小さいながらも一貫した気遣いによって悪化した関係から抜け出せることがある。
だが、配偶者が真に変わるための内面的な努力をしようとしていない場合、その事実を認識して、自分自身と子どもたちの安全と心身の幸福を優先して、配偶者と別れる決断をすることも大事だ。
結局のところ、結婚しているほとんどの人は親密な関係において、大切にされ、愛され、大きく支えられていると感じることを求めている。これは長期にわたって関係を築くために不可欠な要素であり、無視や支配的な行動は関係の悪化を招くだけだ。どんな関係であれ、いっしょにいようと離れていようと、それぞれが互いのために成長することを約束しなければならない。
(forbes.com 原文)