「死のスパイラル」への懸念
「2025年のどこかでインフレが過熱した場合、FRBが利下げを停止する可能性がある。最悪の場合、再び利上げを開始する可能性もある。金融緩和はほぼ常にビットコインの価格にプラスの影響を与えるが、その逆は悪影響を及ぼす」と、彼は続けた。米国の債務は近年急増しており、コロナ禍とロックダウン時の刺激策が政府支出を大幅に増加させ、2022年にはインフレを制御不能な水準に押し上げた結果、2024年初めには34兆ドル(約535兆円)を突破した。10%以上のインフレ率は、FRBに歴史的なペースでの利上げを余儀なくさせ、債務の利払い額を押し上げ、「デススパイラル」への懸念を煽った。
「FRBの政策転換の可能性は、ビットコインの価格の重しとなる一方で、高金利は政府の債務利払いにも引き続き圧力をかけることになる。膨れ上がる連邦政府の債務は、すでにその持続可能性に関する疑問を引き起こしており、政府の信用性は、2025年に市場が注目するトピックの1つになる可能性がある」と長谷川は指摘した。
(forbes.com 原文)