コペンハーゲン(デンマーク)
コペンハーゲンには、すでに「マインドフル・ドリンキング」の文化が浸透している。コーヒーシーンで世界的に知られるこの都市では、ノンアルコール・メニューを提供するバーも多く、中でも前出のクラブが特に気に入っているのが、Mikropolis Bar(ミクロポリス・バー)だという。ノンアルコールのカクテルでも、そのおいしさは「お酒が入っていないことを忘れさせるほど」だと話している。
ペトラ(ヨルダン)
観光客にはペトラ遺跡のほか、ワディラム砂漠などが人気のヨルダンだが、古代ガダラ遺跡がある北部のウムカイスでは、オリーブを栽培する一家の自宅を訪問したり、地元の女性から料理を教えてもらったりするコミュニティ・ツーリズムが盛んだという。「お酒を飲まない旅」に関する著書があるテリーザ・バーゲンは、飲酒の習慣が一般的ではないヨルダンでの滞在は、楽しい体験だったと話している。
モルディブ
「モルディブもイスラム教の国であり、地元の人たちはほとんどお酒を飲みません」と話すバーゲンは、リゾート島以外では、飲酒の機会はあまりないだろうと述べている。それでも、美しいターコイズブルーの海でスキューバダイビングやシュノーケリングをして過ごす時間は、とても楽しかったという。
レイキャビク(アイスランド)
香港での起業を支援するAir Corporateの創業者、ビビアン・オウは、「温泉とオーロラ、ドラマチックな風景の組み合せは、(幸せホルモンの)ドーパミンの放出量を自然に増やしてくれます」と語る。アイスランドのすばらしい自然は、酔わなくても、究極の高揚感を与えてくれるという。この国のウェルネス文化は、飲酒よりもアウトドアアドベンチャーを重視している。
バンコク(タイ)
オウはそのほか、「タイの仏教文化は、飲酒しないことに対しての新たな視点を与えてくれる」と語る。瞑想をして過ごすリトリートや料理教室、夜市など、夜間も楽しめるアクティビティが豊富にあるため、お酒を飲まなければ楽しめないというプレッシャーを感じることなく、旅を楽しむことができるという。そのほかオウは、バンコクの革新的な「モクテル」シーンは、欧米の主要都市に引けを取らないと話している。
(forbes.com 原文)