キャリア・教育

2025.01.15 15:15

新卒獲得の虚と実、経営陣への報告が依然「出身大学別採用数」なのはなぜか

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面接のDoとDon’t

面接には様々な手法があります。しかし、筆者の経験上も、テクニック論にのったような面接はあまり効果的ではありません。例えば圧迫面接などは企業の印象を悪くするのでやめた方がいいでしょう。
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まず、こちらが用意した大人の質問より、熱中していることや好きなことを話してもらいましょう。生命エネルギーを感じることができるかと。あまり熱中していることがないと、仕事に熱中する確率は低いでしょう。

また、個人の能力が高くても、チームのパフォーマンスが上がらないと台無しです。人となりやコミュニケーション、つながる力、共感力などを探りましょう。組織を高める力の理解を試みます。

そして、いくつかの質問を重ねて、自社の企業文化へのフィットを評価して下さい。採用してもスグ辞めてしまう、あるいは組織にマイナスの影響を及ぼすのでは、お互い不幸です。
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なお、筆者は特にスタートアップには、重度のマザコンは避けるべしと助言しています。日頃は優秀でも、いざというときに頑張れないし、トータルでは社にマイナスとなることが多いからです。

それから、候補者個人の目的・ビジョンを問います。よい人才には社を売り込むことも忘れずに。

SNSなど情報化は進みますが、直接の人からの勧めや誘い、それも実体験や気持ちを伴う言葉は、候補者の心を動かします。社員や取引先など自社を取り巻くエコシステムを育むことが、採用の助けとなります。その意味では、採用は人事だけの仕事でなく、全社の仕事だと理解して取り組むことが大切です。

文=本荘修二 編集=石井節子

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