2024.12.26 11:30

航空機事故で死亡する確率は「毎年約7%下がり10年ごとに半分に」米MIT検証

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飛行機の旅は安全なのだろうか?

飛行機は、特に米国では安全な移動方法だ。同国で起きた最新の航空機墜落事故は、2009年2月にまでさかのぼる。この事故では、ニューヨーク州バッファロー近郊で米コルガン航空3407便が墜落し、乗客乗員49人全員と地上にいた男性1人が死亡した。これに対し、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、2023年に自動車事故で死亡した人は4万1000人近くに上る。
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今回の論文によると、民間航空機の乗客が死亡する確率は、1968~2022年にかけて、以下のように推移した。

1968~1977年:搭乗35万回につき1回
1978~1987年:同75万回につき1回
1988~1997年:同130万回につき1回
1998~2007年:同270万回につき1回
2007~2017年:同790万回につき1回
2018~2022年:同1370万回につき1回

飛行機に乗るのに最も安全な国は?

論文の著者らは、航空の安全性に関しては、国や地域によって差があることを指摘した。研究では、航空の安全性に関する記録に基づき、各国を3つの階層に分類した。

航空の安全性が最も高かった第1グループには、米国、欧州連合(EU)加盟国、モンテネグロ、ノルウェー、スイス、英国、オーストラリア、カナダ、中国、イスラエル、日本、ニュージーランドが含まれた。
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航空安全性で2番目のグループに分類された国々は、バーレーン、ボスニア、ブラジル、ブルネイ、チリ、香港(航空安全規制では中国本土とは別にされている)、インド、ヨルダン、クウェート、マレーシア、メキシコ、フィリピン、カタール、シンガポール、南アフリカ、韓国、台湾、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)だ。上記2つのグループに分類された国では、2018~22年に航空機事故で死亡する確率は、搭乗8000万回につき1回程度だった。

上記以外の国はすべて、航空安全性が最も低い第3グループに分類された。これらの国々では、2018~22年の航空機事故により死亡する確率は、搭乗者1人当たり、第1グループの36.5倍だった。だが、これらの国々でも飛行機事故で死亡する確率は、この期間に半減している。

最も安全な航空会社は?

MITの研究では、各航空会社の安全性については格付けしなかった。学術的な調査ではないが、オーストラリアの航空業界格付けサイト「エアラインレーティングス」が今年初めに発表したランキングでは、ニュージーランド航空が世界一安全な航空会社に選ばれた。
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2024年版「世界で最も安全な航空会社ランキング」羽田衝突事故で関心高まる

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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