サービス

2024.12.30 16:45

「逃げる保存ボタン」、Kintoneの変なプラグインの意味

プレスリリースより

プレスリリースより

さまざまな業務管理アプリをノーコードで作れるサイボウズのクラウドサービス「Kintone」(キントーン)に、一見役に立ちそうにない、ふざけたプラグイン(追加機能)が登場した。仕事の納期が近づくとおじさんが迫ってきたり、発注ミスをすると10万ボルトのお仕置きをされるなど、マンガのような馬鹿馬鹿しい機能なのだが、それにはある理由があった。

Kintoneを使った業務用システムを開発しているJ-Barrel(ジェイバレル)は、Kintone用の「あそびプラグイン」13種類の提供を開始した。これらは、可愛い、楽しい、面白いが詰まった「A(あそび)シリーズ」、「こんなん使い道ないやん」と思いつつも使いたくなる「G(がらくた)シリーズ」、ありそうでなかった実用的な「C(ちゃんとしてる)シリーズ」に分類されている。

たとえば、Aシリーズには、画面上を猫が歩き回る「猫ちゃんうろうろプラグイン」や、レコードの登録を制限時間内に終えないと画面が爆発して勝手に保存される「タイムリミットプラグイン」などの、どうでもいいような機能が揃っている。またCシリーズには、Kintoneの一覧画面やレコード詳細画面にYouTube動画を埋め込める「YouTube再生プラグイン」といった実際に便利なものもある。

あそびプラグインは、11月7日と8日に開催されたサイボウズのイベント「Cybozu Days 2024」で公開されたが、保存ボタンが逃げ回る「保存できないプラグイン!」(Gシリーズ)がいちばんの人気だったそうだ。これらは、じつはKintoneの使い方を遊びながら楽しく覚えてもらいたいという想いから生まれたもの。思惑どおり、会場で試した人からは「初めて見た! 面白い! kintoneでこんな事ができるんだと勉強になりました!」などと好評だったようだ。

現在、あそびプラグインはすべてJ-Barrelのサイトから無料でダウンロードできる。2025年1月からは、有料版の新規プラグインのリリースも予定されている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事