トランプは当初、ゲーツを司法長官に指名すると発表していたが、彼をめぐっては未成年との性行為や性的人身売買、薬物使用などのさまざまな疑惑が浮上した。その結果、ゲーツは指名の直後に議員を辞職し、先月21日になって指名そのものを辞退していた。
下院の報告書には、ゲーツが議員時代にペイパルやVenmo(ベンモ)などの決済アプリを使って十数人の女性に、数万ドルの売春の代金を支払っていた証拠が含まれている。女性の1人は、その代金が2018年のバハマへの旅行での「性行為のための支払い」だったと述べていた。
この報告書はまた、ゲーツの友人で元税務官のジョエル・グリーンバーグ(未成年者の人身売買や詐欺などの罪で服役中)が、SeekingArrangement.com(現Seeking.com)という出会い系サイトを通じてゲーツのために女性を手配していたと記している。
「委員会が面談したほぼ全ての若い女性たちが、2017年から2020年の間にゲーツ本人や代理人から性行為の対価を受け取ったことを認めた」と報告書は記している。また、その中には17歳の少女との接触が含まれていた。
17歳の未成年との性行為はフロリダ州の法律に違反するものの、ゲーツがその当時、彼女が未成年であることを知っていた証拠は見つからなかったとCNNは報じている。また、人身売買法に違反した証拠も見つからなかったとされている。
一方、女性たちはゲーツがエクスタシーやコカイン、大麻を使用しているのを見たと証言しており、委員会は、ゲーツが議事堂内のオフィスから大麻を購入する際に偽名のメールアカウントを使用していたと報告した。
現在42歳のゲーツは、2017年から先月の辞任までフロリダ州選出の下院議員を務めていた。彼は、先週公開した声明で、「私は独身時代にデートした女性や、デートを頼まれた女性に金銭を送ることがよくあった」と述べていた。
「これらの女性の何人かとは何年も交際していた。若い頃にパーティー三昧の日々を過ごし、女性と盛んに遊び、大量の酒を飲み大麻を吸ったことは恥ずべきことだが、犯罪にはあたらない。今は当時とは全く異なる生活を送っている」とゲーツは主張していた。
(forbes.com 原文)