ストレスの軽減に関して、受験生たちは、家族の音が気にならない早朝に勉強する、イヤホンを使った、学校や塾の自習室や図書館などの静かな場所を利用したという「騒音対策」により家族との無用な摩擦を避ける自主的な工夫が見られた。しかし何より重要なのは、家族に自分の要望を伝え、家族に協力を依頼してストレスを軽減させたという受験生の体験談だ。
受験では情報収集が重要であることが、この調査からよくわかる。だが、それも親子でよく話し合ったうえで行わなければ、一方的な情報の押し付けになってしまう。過干渉や気遣いの欠如、気持ちの行き違いから生じるストレスをなくすには、受験生はどうしてほしいのか、親は何ができるのかを話し合い、家族が納得できる協力体制を作ることだ。じつに当たり前の、ちょっとしたことだが、コミュニケーションがいかに大切かがわかる。今からでも、きちんと話し合ってみてはどうだろう。
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