テクノロジー

2024.12.25 10:00

CES 2025目前、AIが生活にもたらす「具体的」なメリットと高効率が注目テーマ

CTAのフューチャリスト、ブライアン・コミスキー氏に2025年のCESのトレンドを聞いた

「エネルギーシステムの移行について私はこれを現代社会に生きる私たちの『イシュー(問題)』としては捉えていない。むしろこれからの社会を良い方向に導くための『オポチュニティ(機会)』であると前向きに考えるべき」なのだとコミスキー氏は強調している。コミスキー氏は特にエネルギー関連では2024年に続いて日本からCESに出展するENEOSの展示に期待しているという。同社は2024年のCESでは深層学習などのAI技術を活用した高速な汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis」のほか、関連会社のENEOSイノベーションパートナーズが出資して北米で事業展開を行うスタートアップ企業の成果を展示した。

エヌビディアのジェンスン・フアンも登壇、基調講演の豪華ラインナップ

現地時間の1月6日から8日まで、連日開催を予定する基調講演のラインナップも豪華だ。メディアデイの6日にはエヌビディアの創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏、続くCESの本会期初日となる7日にはパナソニックのグループCEOである楠見雄規氏がステージに立つ。
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米国時間1月6日の18時半からエヌビディアのジェンスン・ファン氏が基調講演を行う。会場はMandalay Bayホテル(jamesonwu1972 / Shutterstock.com)

米国時間1月6日の18時半からエヌビディアのジェンスン・ファン氏が基調講演を行う。会場はMandalay Bayホテル(jamesonwu1972 / Shutterstock.com)

ラスベガスの新しいランドマークであるSphere(スフィア)でも初めてCESのキーノートが開催される。記念すべきステージにはデルタ航空のエド・バスティアンCEOが上がり、航空産業やトラベルテックにおけるAI活用をテーマに最新事情を語る予定だ。

さらに8日は午前にボルボグループのプレジデント兼CEOのマーチン・ルンドステッド氏が登壇し、「100%の化石燃料フリーと生産性向上を目指す輸送とインフラのビジョン」の具体を説く。そして午後には長年CESに出展するアクセンチュアの会長兼CEOであるジュリー・スウィート氏が「AIを活用した企業の変革」をテーマとするスピーチを行う。
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編集=安井克至

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