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ラリー・ペイジ氏に代わり、Googleの新たなCEOとなったサンダー・ピチャイ氏。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

ラリー・ペイジ氏に代わり、Googleの新たなCEOとなったサンダー・ピチャイ氏。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

8月10日、グーグルはChromeの生みの親として知られ、Android部門の責任者であるサンダー・ピチャイ(43)が、前CEOのラリー・ペイジに代わり同社のCEOに就任すると発表した。これはグーグルが同社のコアビジネスを超野心的な「ムーンショット」プロジェクトなどから分離する動きの一貫だ。

ピチャイはこれまでグーグルの検索や広告、YouTube等の主なサービスを監督するシニア製品担当を務めてきた。2011年にCEOに復帰したペイジの後継者候補であると考えられてきた。

このアナウンスはグーグルがアルファベットに社名を変更する報せと共に発表された。アルファベットは「企業の集合体」であり最も大きな子会社がグーグルになる。ペイジはアルファベットのCEOに就任し、グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリンは社長に就任する。

新生グーグルは検索、広告、地図、YouTube、さらにAndroidなどの既存事業を継続する。アルファベットはグーグル Xプロジェクトなどを傘下に収める。これには不老不死を研究するCalicoやスマートホームのNest、高速接続網のFiber、さらにグーグル Venturesやグーグル Capitalが含まれると同社は説明した。

組織分割によりペイジとブリンはスマートコンタクトレンズやインターネット・バルーン、不老不死の研究などの、野心的で長期に渡るプロジェクトに専念する。一方で、ピチャイが率いるグーグルは広告やモバイル、検索やビデオ等の既存のビジネスに注力するという役割分担だ。

ピチャイは昨年10月にグーグルのシニア製品担当に昇進して以来、グーグル製品のほとんどを運営してきた。業界の評論家達は彼がすぐにペイジを引き継ぐだろうと予想していた。

声明文の中でペイジは「今こそサンダーがグーグルのCEOになる時だ」と語っている。
「彼のような才能ある人物を得たことはとても幸運なことだ。彼がわずかにスリムダウンされたグーグルを経営することで、私の時間は開放され、我々の野望を広げ続けることができる」と述べた。

ピチャイは43歳、ソフトな物腰で社内でも人気のリーダーだ。2004年にグーグルに製品マネージャーとして入社し、その後Chromeブラウザの開発を通じ、社内でトップの立場へ上りつめた。フォーブスの今年初めのインタビューで、ピチャイは「グーグルのコア製品を改善し、検索、マネタイゼーション、ChromeとAndroidのようなプラットフォームの3つの領域に集中する」と説明した。

ピチャイは地味かもしれないが、確実に利益を上げる方向にグーグルの既存ビジネスを導いていく。その献身はセルゲイ・ブリンやラリー・ペイジにとって、完璧な引き立て役と言えるかもしれない。ブリンとペイジは安心して野心的な未来を見続けることができ、ピチャイにグーグルの日々のビジネスを任せることに十分に満足している様に見える。

同社の組織変更が完了すれば、グーグルの株主たちはより詳細な財務情報を得られることになる。グーグルは今回の発表で「組織改編後にはグーグルのビジネスがアルファベットのビジネスと分けて報告される。財務報告において2つのセグメントになる」と記載した。

今回の組織体制の再構築には他の異動も含まれる。グーグルの最高業務責任者(CBO)であり10月に5年間の不在後に戻ったばかりのオミッド・コルデスターニは再びグーグルを離れアルファベットにアドバイスを行うとSECへの報告には述べられている。グーグルでの彼の後釜が誰なのかは不明だ。

グーグル会長のエリック・シュミットと最高法務責任者のデビッド・ドラモンドも、グーグルでのポストを離れて、アルファベットにて同じ職務を勤めることになる。申請書にはグーグルでの代役について記載されていない。今年5月から最高財務責任者を務めているルース・ポラットはアルファベットのCFOになり、同時にグーグルでの同職も引き続き行う。

編集=上田裕資

 

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